スピーカーSH-SP7 2011バージョンアップ

スピーカーSH-SP7の2011バージョンアップを行います。バージョンアップ費用は、43,000円(税・返送料込)です。

バージョンアップの目玉は、ツイーターの交換です。ベースモデルの価格で比較しますと、DLX-F30T(税抜 \22,000)から、DLX-Z30T(税抜 \37,000)へのグレードアップ。

ユニットの価格差が約1.7倍。それ以上にサウンドの差は大きいです。違いはボディーの材質で、アルミ削り出しか、真鍮削り出し+銅メッキかというところ。もうひとつはフェイズプラグで、真鍮削り出しは共通ですが、上位機種は更に銅メッキが施されています。

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SH-SP7に上位機種ツイーターを採用したい気持ちは当時からあったのですが、アルパイン製そのままを使用するわけではありませんので、ユニット交換だけという簡単な問題ではありません。サウンド的にどうしても納得できませんでした。どうしても高級ツイーターが勝ってしまい、ウーファーの音と上手く溶け込まなかったのです。

SH-SP7発売当時はできなかったことが、最近の技術力アップで可能になったのではないか。その想いで、木材の入手不可から残念ながら生産完了となってしまったSH-SP7のバージョンアップに、今ここで再度挑戦することにしました。

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上位ツイーターの搭載に成功すると、今度はウーファーのサウンドも良くしたくなるのが、レクスト開発チームの常です(笑)。結局、全てのチューニングを見直すバージョンアップ作業となりました。

ツイーター交換により、高域の表現力が格段にアップしました。例えるなら、“コーン”と鳴っていた音が、“カゥァ〜ン”と鳴ります(笑)。シンバルやバイオリンの表情は、全く従来と異なります。真鍮ツイーターの威力は絶大です。

ウーファーはユニット交換こそないものの、馬力感がアップするようにチューニングを大幅に変更しています。アルミツイーターに合わせてセーブ気味だった音の蛇口を全開にしたようなイメージです。

かといって、SH-SP7ならではの、音像表現力の良さは変わりません。従来の魅力は何ひとつ失うことなく、大きなバージョンアップに成功しました。

バージョンアップ費用は、前述の通り43,000円(税・返送料込)と少々高額です。これは、37,000円ツイーターを追加で投入するのですから、どうしても仕方ありません。ツイーターの差額だけとはいかず、申し訳ありません。

新たな翼を得たバージョンアップSH-SP7ですが、それでもフラッグシップスピーカーRQ-F7とは勝負になりません。全ての面でRQ-F7が上回ります。ある意味、RQ-F7が普通ではないのであり、怪物スピーカーだから仕方ありません。

ですので、将来的にRQ-F7へのグレードアップをお考えの方は、今回のSH-SP7バージョンアップは見送られたほうが良いかもしれません。バージョンアップ費は、RQ-F7の軍資金にプールしておいてください。RQ-F7ご購入の場合、SH-SP7の下取りも検討させていただきます。

RQ-F7を考えないのなら、SH-SP7のバージョンアップは迷わずGOです。当時のSH-SP7ですら、敵無しのスピーカーでした。私は本気でオーディオイベントで600万円クラスのスピーカーと比較試聴しようとしたくらいですから(笑)。バージョンアップしたSH-SP7を知ってしまえば、旧バージョンにはもう戻れないと思います。

ルックスも、真鍮ツイーター搭載により、大幅に良くなっています。ヴィンテージ・バーチ材とのマッチングが素晴らしいです。

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さて、私のレビューだけでは、SH-SP7バージョンアップの魅力が伝えきれていないかもしれません。そこで、エンジニアの加藤明さんにレビューをお願いしました。加藤さんはレクストイベントでお会いした方も多いことでしょう。先日のグラミー賞を受賞されたエンジニアさんでもあります。トロフィーの写真を見せていただきました。素晴らしい!

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加藤さんは、SH-SP7を複数セット所有されていますので、バージョンアップ前後の比較試聴も完璧でしょう。それでは、グラミー賞受賞エンジニアさんが語る、バージョンアップSH-SP7のファーストインプレッションです。

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本日SH-SP7バージョンアップ機受け取りました。早速スタジオのノーマルSP7と交換、比較試聴しました。

ツイーターがエージング途中ですのでおおまかな印象ですが、分解能が確実に上がっています。あきらかにクオリティーが上がっています。30%は上がっていますね。音量感も2dBぐらいは上がっている気がします。

ツイーターの影響も大いにあるかと思いますが、ウーハーの動きが良くなったのか、大変元気な印象です。ツイーターに合わせてチューニングが変わったのでしょうか。今までのSP7のバランスとは明らかに違っているので、ちょっと戸惑ってしまう部分すらありますね。

今までは音楽的には心地よくても、仕事でMIXモニターとしての器としては、ちょっと不安な要素があったのですが、(もちろんNS-10Mよりは遥かに良いですが)今回その枠が全部ではないにしろ、かなり良い印象になっています。低域のレスポンスが良くなった分、200Hzあたりの分離の悪さが気になりますが、これはセッティング等で変わる範疇でしょう。まだエージング途中ですので、中音域の硬さがちょっと気になりますが、次第にこなれてくるかと思います。

全体的には分解能が上がって元気に音が出てくる傾向は、プロの現場でモニターとしての使用にも好ましい反面、後ろで聴いているアーティストの方々の、細かな注文に対応する作業量が増えそうです(笑)。

とはいえ、一般的な自宅でのCD等のリスニング用途において、SP7を末永く愛用していきたいオーナーには是非お勧めします。このグレードアップは内容的、金額的にも、充分納得できると思います。

最後に、SP7は最初から20万円ぐらいでこのクオリティーがあったらよかったのか?そう思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、私は他のメーカーには無い手法で、手頃(適正)な価格で購入後、買い替え無しに、少しずつ確実にアップできる方が、より楽しみ、安心、愛着が得られるのではと、最近考えるようになってきました。ある意味、エコですね。

長くなりましたが、また改めてレポート致します。

太陽倶楽部レコーディングス 加藤 明


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SH-SP7のバージョンアップは、本日より受付開始です。メールかお電話にてお申し込みください。スケジュール等、お返事させていただきます。ご検討よろしくお願いいたします。


・・・RCAプラグの差し込む方向は、簡単ですが即効で音質アップ可能。

・・・前作が技術編なら、本作は精神面でのオーディオ攻略本です。

≫ プライベートブログ『軽井沢暮らし一年生』 更新中
2011/06/03(Fri) 16:49:52 | スピーカー

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