さだまさしさん新作制作現場2

昨日の続きです。別の視点で、さだまさしさんの新作制作現場を見ていきたいと思います。

まず、ラージモニター。私もいくつかのスタジオで仕事をしたことがありますが、さださんの現場のラージモニターの音は別格です。エンジニア鈴木智雄さんが、スタジオの音響周波数特性を加味しながら、その日ごとに独自調整されているとのこと。ここまで繊細で綿密に鳴っているラージモニターは、他では聴いたことがありません。スタジオの一番後ろのソファーで聴いても、気持ちよく音楽を楽しむことができます。一般的なラージモニターによくある大味さは、微塵もありません。低音もボンつくことなく、スピード感十分です。サービス範囲も広く、センターを多少外れたところで、音像が乱れることはありません。これならば、鈴木さんが9割の作業をラージモニターで行うということも頷けます。

大型ミキシング・コンソールの背面には、レゾナンス・チップ・クライオが貼ってあるそうです。これは、鈴木さんとスタジオ・スタッフの皆さんで、吟味しながらトライされたということです。電源ブレーカーには、レゾナンス・チップ・ブロウによるチューニングが施されてあります。

Protoolsで録音された音源は、アナログ・コンソールでミックスダウンされ、DSD録音されているようでした。特にボーカルトラックは、別系統でDA変換し、コンソールへ入力されているとのこと。

私が見学させていただいた日は、ちょうど大編成の管弦楽が入った壮大なバラード曲でした。この1年の成果とも言える、更にグレードアップした素晴らしいストリングス・セクションのサウンド。ちょっと懐かしいような優しい香りと、日本録音とは思えぬ広さ・奥行きが印象的でした。

ミックスダウン途中は、さださんの声だけのトラックを聴くこともあります。バックの演奏が無くとも、ちゃんとコード進行を感じることができます。さださんファンでなくともたまらない、声だけでも素晴らしい存在感でした。

ミックスダウン後の音を、しっかり心に刻んできました。ぜひとも、レクスト試聴ルームでこの感動を再現してみたいと思っています。
2007/08/01(Wed) 18:35:02 | 日記

Profile

image
株式会社レクスト
0267-31-0889(Tel)
info@reqst.com

New Entries

Categories

Archives(2112)

Link

Search