F10開発ストーリー

F10チューニングは、個々の製品バージョンアップではなく、レクスト製品(DACとスピーカー)全体のグレードアップです。今後お渡しする製品につきましては、価格据え置きで標準装備し、すでにお買い上げいただいているユーザー様には、有償アップグレードで対応します。今日は、F10チューニングの開発に至るエピソードをご紹介したいと思います。

軽井沢と東京の、2つのレクスト試聴ルーム。大きな違いは、部屋とアンプです。レクスト軽井沢は、10万円クラスの真空管アンプA-55T。レゾナンス・チップのチューニングキットを使用し、電源ケーブルをZ-PRC01に交換してあります。鳴りっぷりの良い真空管アンプですが、レクスト東京のDA04+REQSTバイアンプ仕様とは、価格も大きく異なりますので、サウンドに差があるのは仕方のないところです。

部屋は、レクスト東京が5年の歳月をかけルームチューニングを検討してあるのに対し、レクスト軽井沢はスタートしたばかりの試聴ルーム。天井の高さや部屋の広さをリフォーム時から設計したレクスト東京とは異なり、軽井沢は一般的な洋室です。

レクスト軽井沢をスタートさせた当時、この部屋とアンプの違いを痛感し、思ったようなサウンドが得られませんでした。ここに大きなジレンマがあったのです。DAC-NS1SとSH-SP7というレクスト製品が、部屋とアンプの影響でその実力がフルに発揮できていないという寂しさ。これは、お客様の環境でも、大いに起こりうる現象ではないかと考えました。

休日のある日、旧軽井沢を散歩していると、愛犬に導かれるように、ひとつのパンと出会いました。私はオーディオマニア以上にパンマニアですので、まだガイドブックにも載っていないその手作りパンを迷わず購入。見た目が美味しそうだったというよりは、とりあえず新しいパンを見つけると、買わずにはおれないマニアの性からでした。

食べてみて驚いたのなんの(笑)。私の中の“美味しいパン”ランキングが、あっという間にひっくり返されました。焼きたてはもちろん、翌日になっても冷凍しても、その美味しさに揺るぎがありません。間違いなく、私の食べてきたパンの中でナンバーワンです。

食べ物からインスパイアされるというのも不思議な話ですが、レクスト製品は、接続される機器や部屋の環境に左右されることなく、揺るがぬサウンドを奏でほしい。開発した私達は知っている、『秘めたる性能は、こんなものではない。』という想い。そこからF10チューニングは生まれました。

培ってきた振動コントロール技術を更に応用し、今までの良さはそのままに、レクスト製品の持つ性能を発揮させるという概念。具体的には、DAコンバーターならばアンプの影響、スピーカーならば設置場所や部屋の環境。それらに引っ張られることがなく、機器本来の魅力あるサウンドを奏でるのが、F10チューニングです。

F10チューニング施工により、レクスト軽井沢では、DAC-NS1Sは水を得た魚のように、スピード感と広大な音場、そして音楽の抑揚を、アンプに関係なく取り戻してくれました。SH-SP7は、センター音像が濃く描き出され、特に低音がウーファーの口径が大型化したように充実しました。もう、部屋やアンプの悩みは消し飛んでいます。

自社製品だから分かる、実力が出し切れている状態。これを常に再現できるようになったのが、F10チューニングの成果です。
2009/09/30(Wed) 19:32:21 | F10チューニング

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