SH-SP7発表会レポート

5/24に開催された、ハイエンドショウトウキョウ2009スプリング・音元出版ブースでの、SH-SP7発表会レポートです。

15分しかセッティング時間がなかったのですが、レクスト試聴ルームの機材を全て持ち込みました。電光石火で音が出るようにしただけで、リハーサル無しの一発勝負です。

実は、当日の朝に、予定していた試聴ディスクを大幅に変更しました。持ち時間は30分ですので、解説はほとんど無しで、とにかくソフトを聴いていただこうと。そのソフトは、イベントで良く耳にするものを中心に再構成しました。

イベント会場は、とうてい小型スピーカーで鳴らせる大きさではありません。とはいえ、SH-SP7は普通の小型スピーカーとは桁違いに大きな音が出せます。そこで、『これ以上ボリュームを上げると音楽が歪む』という限界ギリギリの一歩手前に音量を設定し、アクセル・べた踏み状態のパフォーマンスをご披露することにしたのです。プリアンプのボリューム位置で言うと、普段が9〜10時、フライデーイベントで10〜11時に対し、12時まで音量を上げています。かなり無理をしていたのがご理解いただけるのではないでしょうか。

イベント会場に到着して感じたのは、「SH-SP7が一番高級感があるんじゃない?」ということ(笑)。高級スピーカーでも、合板やMDFに厚く塗装したものが一般的。SH-SP7は、会場でも一番小型で安価の部類ながら、本物の無垢材が放つ存在感があり輝いて見えました。“小さな高級スピーカー”というSH-SP7の開発コンセプトは、本当に成功しているのだと確信。最高級無垢材の魅力は、高級スピーカーと並べて置いても、強く圧倒的でした。

さて、イベントの模様です。あまりにSH-SP7が小さいので、赤丸を入れておきました。後ろのお客様は見えなかったのかもしれません(笑)。

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セッティングの様子です。スピーカーの間隔は、約120cm。機材はラックに収め、サイドインシュレーターのレゾナンス・ピットを使用しました。レゾナンス・ピットがあれば、こういった出先でも、最高のセッティング状態を簡単に再現できるので安心です。CDトランスポートのみ、ボードに乗せて手前の床にセッティング。電源ケーブルへのレゾナンス・ピットは、時間の都合から、写真に見えるようにCDトランスポートのみに置けました。

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当日鳴らしたCDソフトを解説しながら、イベント内容をレポートしたいと思います。

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1. 『ソフィー・ミルマン』 270029 1曲目

宝石箱をひっくり返したような、きらびやかなパーカッションの数々。太めのベースに、セミアコースティック・ギターの温かい音が絡みます。そこへ色っぽい女性ボーカルが登場するのですから、オープニングに相応しいCDです。SH-SP7オーナーはもちろん、REQST PROスピーカーのユーザー様にも是非聴いていただきたい1枚。このスピード感は、高性能ユニット“DDリニア”の真骨頂と言えます。

驚きの表情をされている方、急いでカタログに目を通される方などが印象的でした。


2. 『驚異のデュオT』 CMCD-15020 7曲目

無垢材エンクロージャーの醍醐味は、その響きの自然さと美しさ。チェロとコントラバスという低音楽器ながら、小さなスピーカーから鳴っているとは思えない雄大さが自慢です。大音量ではない状態で、聴いていただきたかった1枚。まるで森の中に居るような安心感は、私が今まで聴いてきたスピーカーの中でも最高レベルです。


3. 『ツィゴイネルワイゼン/ムター』 437544-2 1曲目

ムターさんのエモーショナルな演奏を聴いていただきたくて選びました。SH-SP7のダイナミクスは、実は楽器の音が小さくなったときに威力を発揮します。蚊の鳴くような微小音の中に、演奏者がどれだけの魂を込めているのか。スピーカーの実力が問われる瞬間です。

実はこの曲で、イベント会場にあった大型システムと対決する予定でした。600万円と13万5千円のスピーカー対決。実現すれば面白かったのですが、なぜか大型システムの音は結線の変更中ためか鳴り出しませんでした。逃げられたのか、それともこちらが怪我をしないで済んだのか(笑)。ともかく、残念でした。


4. 『UDIN/GAIA CUATRO』 KYCJ-10002 5曲目

エモーショナルなバイオリンをもう1枚ということで、世界に誇る金子飛鳥さんをチョイス。ピアノの再現が素晴らしいのもSH-SP7の特長です。カーンと高域まで伸びきっていくパーカッションは、高性能ツイーターの聞かせどころ。この曲はダイジェストではなく、最後まで聴いていただきたかったです。


5. 『HELL FREEZES OVER/イーグルス』 GEFD-24725 6曲目

誰もがオーディオイベントで一度は聴いたことのある「ホテルカリフォルニア」のライブ。この曲が鳴り出すと、急にお客様が増えました(笑)。さすが「ホテルカリフォルニア」強し。

有名なイントロのキック・ドラム。実は、パーカッションが一緒に鳴っているのをご存知でしょうか?低音を強調したスピーカーで“ドーン!ドドーン!”と鳴らしてしまうと、このパーカッションは聞こえません。


6. 『Here's to Ben/ジャシンタ』 GRV1001-3 9曲目

SH-SP7は、ボーカルの再現にも非常に長けています。女性ボーカルならば、色気は3倍くらいアップしたように感じるほどです。また、声の再生で大切なところを、ツイーターの高音に頼らず再現します。それを聴いていただきたくて、「Danny Boy」の声だけのパートを鳴らしてみました。イベント会場では難しかったかもしれませんが、実際のSH-SP7では、ジャシンタさんがそこで歌っているような錯覚するようにリアルです。


7. 『Rendezvous/ミシェル・カミロ』 CK 53754 9曲目

時間が無くて鳴らせませんでしたが、最高峰ベーシスト:アンソニー・ジャクソンさんのスーパープレイを聴いていただきたくて準備していました。アンソニーさんにしては珍しい、一瞬ですがベースソロがあります。SH-SP7は、こんなに小さな箱ですが、アンソニーさんの6弦ベースの重低音を見事に再現します。私の最後の締めコメントをもう少し短くすませておけば、聴いていただく時間が確保できたのですが。残念!

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家庭用スピーカーのSH-SP7では、さすがに会場が広すぎたのかという印象でした。アクセル全開では、SH-SP7の魅力である“しっとりした感じ”や“ゆとり”を上手くお伝えできなかったのではないかと思います。そう、“ゆとり”です。それは贅沢に採用された最高級ランクのウォールナットがもたらすものなのか、極限まで乾燥されたバーチ材からくるものなのか。合板やMDFでは味わえなかった本物の感触である“ゆとり”が、何故かSH-SP7からは音楽となって心に届きます。

ご来場ありがとうございました。私も凄く楽しかったです。いつもこんな感じで試聴会を行っていますので、今度はレクスト試聴ルームでSH-SP7のサウンドをご確認いただければと思います。
2009/05/26(Tue) 18:06:28 | スピーカー

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