愛聴盤の霧が晴れるとき

著書『音の名匠が愛するとっておきの名盤たち』の取材でベーシストのマーカス・ミラー氏と対談したのは、2010年9月8日のことです。久しぶりに、そのときの写真を引っ張り出してきました。浮かれた自分のニヤケ顔が、なんとも恥ずかしい1枚(笑)。でも、私の音楽人生の中でも、ベスト10に入る素敵な想い出です。マーカス氏には、もちろん気合の入った質問をぶつけていますので、ぜひ本の対談もチェックしてみてください。

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さて、マーカス氏の新譜『ルネッサンス』が発売されました。久しぶりにマーカス氏の愛器である77年フェンダーのサウンドが堪能できます。ジャケット写真のベースが、その有名な77年フェンダーです。

というのも、2007年の『フリー』以降、なぜか77年フェンダーは使用されなくなりました。対談のときに質問しようかと思ったのですが、地雷クエスチョンかもしれませんので、恐くてとても聞けません(笑)。勝手に「きっと楽器の調子が悪いのだろう」と想像することにして、77年フェンダーの復活をファンとして待ち望んでいました。

そして、新作『ルネッサンス』の発表。ジャケ写真に77年フェンダーの勇姿が!そして、1曲目のスラップから、間違いなく“あの音”が聴けます。77年フェンダーの完全復活です!おそらく、楽器のコンディションを考慮し、日本のライブではもう77年フェンダーを持ってこないかもしれません。でも、ファンとしてはこうしてCDソフトで楽しめれば大満足です(笑)。

しかし、ちょっぴり困ったことが・・・。新作『ルネッサンス』は楽曲も使用ベースも大満足なのですが、音質が少々残念に思えます。この音ならば、『フリー』や『SMV』のほうが、低音チェックCDとしてお薦めです。『ルネッサンス』は、オーディオ的に聴くと、少し音像が団子状に感じ、曇りガラスの向こうで演奏しているように感じます。

マスタリング・エンジニアが、『フリー』のボブ・ラディック氏から、『ルネッサンス』はDarcy Proper氏に変わった影響が大きいのでしょうか?しかし、私はこういった音質のCDに出合ったとき、逆に「チャンスだ!」と考えます。音楽制作の現場で、意図的に音を悪くすることは有り得ません。良い音に聴こえない場合は、オーディオという伝言ゲームのどこかに、必ず間違いがあります。それは自分のシステムの可能性だってあるのです。絶対に、CDソフトのせいにしてはいけません。

解決策は、あっけないものでした。CDソフトを直接再生するのではなく、DN-F650R+NS441Dで再生するという、本当に簡単な方法です。DN-F650R+NS441Dで聴く『ルネッサンス』は、全くの別物の音。曇ったように感じたサウンドは、雲が晴れていくようにベールが剥れ、瑞々しいベースサウンドが楽しめます。各楽器の音も立体的にセパレートされ、グルーヴが蘇ります。13曲目「I'LL Be There」は、もう泣きそうです(笑)。CDソフトをそのまま再生していたのでは、『ルネッサンス』の音質評価を見誤るところでした。

CDソフトをUSBメモリにリッピングすれば、この問題は解決するのか?そんな簡単な話ではありません。PCオーディオならば『ルネッサンス』の曇りは減少できるかもしれませんが、最も大切なグルーヴが再現できません。レクスト独自のトランスポート専用NS441D技術が成し得た成果です。残念ながら、DN-F650R+NS441Dだけしか今のところ正確に再生できるマシンは無いと思います。

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逆に、DN-F650R+NS441Dユーザー様は、ぜひ『ルネッサンス』を聴いてみてください。そのときにCDソフト再生と聴き比べれば、更に優越感に浸れるのではないでしょうか(笑)。この極上サウンドが楽しめるのは、DN-F650R+NS441Dユーザー様だけの特権です!

愛聴盤に、「どうも上手く鳴らない」というソフトはありませんか?DN-F650R+NS441Dがあれば、その音楽の本当の意味を知ることができます。必要なのは、リッピングするときの少々のパソコン知識だけです。レクストでもバッチリとフォローしますので、どうぞご安心ください。
2012/06/11(Mon) 16:58:59 | トランスポート

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