特注DAコンバーター&制振ノブ“R-VM33”フル装備マスタリング

先日のブログ『特注DAコンバーター完成』でご報告しました特注機を、納品に行ってきました。マスタリング・スタジオ“Orange”さんです。

“Orange”さんは、日本屈指のマスタリング・スタジオ。エンジニアの小泉由香さんは、福山雅治さん、EXILEさんなど、日本のヒット曲を数多く手がけています。ちなみに、私の著書3冊の添付CDも、全て小泉さんのマスタリングです。

さて、そのOrangeさんのマスタリング・システムのうち、マスター音源送り出しのDAコンバーターはREQST/DAC-NS1S Signatureで、最後のモニター出力用DAコンバーターは名機SONY/PCM-1630です。もともとPCM-1630はPCMプロセッサーで、そのD/A部をOrangeさんではスピーカーのモニタリングに活用してきたのでした。

長年、Orangeさんの音作りの基準であったPCM-1630ですが、サポートも終了し、部品も無くなったというのが現状。今のところ不具合なく動いていますが、後継機選別の時期がやってきたのです。

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候補となったDAコンバーター達も、厳しい小泉さんのチェックで落選していったようです。とはいえ、DAC-NS1Sは現在1台も在庫がありません。そこで小泉さんより相談を受け、Orangeさんのリファレンス・モニター用に、レクストで特注DAコンバーターを作ることにしました。その雄姿がこちら。

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「面白い!」と、特注DAコンバーターを試聴した小泉さんの第一声。「新しい音がする」との言葉通り、マスタリング・スタジオ内に特注DAコンバーターの新風を私も感じました。

「44.1kHzと96kHzの印象が良い意味で変わらない。もちろん96kHzのほうが広いんだけれども、音楽の印象が同じに感じられるのは素晴らしい。」、「ミックス時のコンプレッサーのかかり方が、本当に見えやすい」と、特注DAコンバーターの納品は一発OKでした。めでたい!

次に、制振ノブ“R-VM33”の実験。小泉さんのマスタリング作業で中核となるAVALON DESIGN/AD2055のツマミをR-VM33に交換してみようというもの。前回訪問時は、AD2055のボリューム軸が1/4インチ軸=6.35ミリ軸だったため、6ミリ軸までが対応の制振ノブ“R-VM33”が取り付けができなかったのです。R-VM33の穴を6.5oに拡大して、リベンジです。

写真は、ノーマルのAD2055。

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そして、制振ノブ“R-VM33”を装着したAD2055。豪快なルックスになりました。

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「位相が良くなった」、「逃げていた音が分かりやすくなった」、「音がよく見えるようになるから、目が楽になるよう」と、絶賛のR-VM33。

そこで特注DAコンバーターとR-VM33を装備したAD2055という新システムで、実際にマスタリング作業を行ってみようということになりました。

「ワイドレンジで上下の枠が無くなった分、最初はマスタリングが大変かも?」という小泉さんの当初の予想は良い意味で裏切られ、「新DACのほうが音が見える!」、「EQは、音の手触りが滑らか」と、あっという間に1曲のマスタリングが完成。クライアント席で聴いていた私ですが、もしディレクターだったとしたら一発OKしたであろう圧巻の仕上がりでした。

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驚いたのは、旧DAコンバーターであるPCM-1630に戻し、マスタリングの仕上がりをチェックしたときのこと。明らかに、新型特注DAコンバーターに比べると、音が見えにくくなったのでした。ということは、より深く、より緻密に、正確で過剰となることなく、そして大胆なマスタリングが可能になりそうな予感。

私も、自分の作品のリマスタリングを決意しました。今後の展開に、どうぞご期待ください!
2014/07/25(Fri) 16:04:58 | DAコンバーター

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