夏イベント・レポートその3

夏イベント『e-onkyo musicハイレゾ音源の最高音質再現に挑戦!』のレポートその3です。

今回のセッティングで、私個人的に最大の見どころと感じているのが、下記写真。

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手前に見えるネイビー色のケーブルが、スピーカーケーブルZ-SPC01Y。このスピーカーケーブルを、OAフロアから生えている配線と接触させたくなかったのです。

いろいろとスピーカーケーブルをフォーミングして対応しようと試したのですが上手くいかず、半ば諦めたところ思いつきました。スピーカーケーブルを上から通すのではなく、下からくぐれば良いということを。

OAフロアから生えているケーブルは、イベントで鳴らすシステムとは全く関係ありません。そこで不要なケーブル類を縛って固定し、トンネルを作りました。そこを悠々とレクストのスピーカーケーブルが音楽信号とともに通っていくのです。なんとも爽快!

実際にシステムを見た方が気付いたかどうかは分かりませんが、機器に接続した全てのケーブル(電源ケーブル、ラインケーブル、デジタルケーブル、スピーカーケーブル)がお互いに接触しているところは、なんと1ヵ所もありません。この不要ケーブルのトンネルのように、諦めないのがポイントです。

著書『すぐできる! 新・最高音質セッティング術』でも書きましたが、こういったマイナスポイントを減らすのも、音質アップの近道なのです。・・・(つづく)

夏イベント・レポートその2

夏イベント『e-onkyo musicハイレゾ音源の最高音質再現に挑戦!』のレポートその2です。

今回のイベントはそのタイトルの通り“最高音質再現に挑戦”しなくてはなりません。そのため、前日よりセッティング&リハーサルを行いました。その甲斐あって、2つの問題を事前に発見することができました。

1.会議室の様々な物体が、低周波に共鳴してビビリ音を出す。
2.会議室の床が二重床のOAフロア仕様で、低域が強調される。

1は想定の範囲内。紙を挟んだりテープを貼ったりして、ビビリ音が出ているところをミュートしていきます。リハーサル中は別室でまだオンキヨーさんが会議中だったので、低域テスト信号を大音量で長く再生できません。少し鳴らしてはミュートするという手法でしたので、完璧な防止までは無理でした。イベント本番では、1ヵ所だけビビっていましたが、まぁ合格点というところでしょうか。

2は想定外でした。昨年のイベントで同じ大会議室を使用していたので安心していたのですが、今回はスピーカーの大きさが違います。小型のSH-EP7で17cmウーファー×2発と、新型RQ-S11の17cmウーファー×8発とは音楽エネルギーの量が比べ物になりません。単純計算はできませんが、4倍の振動板面積で低域振動を起こします。この低音に、OAフロアが耐えられないのです。

OAフロアは5、0cm角くらいのパネルを支柱で床から浮かし、配線を自在に通せるようにしたもの。強度は高いですが、音楽向きとは言えません。この床が、低域の大音量に共鳴し、低音を強調させます。

約33畳の大会議室の床全体が鳴っているのです。対策は難しいと思います。一般家庭ではOAフロアを採用することは無いでしょうから問題ありませんが、このイベントは乗り切らねばなりません。椅子の配置と、音量を床の共鳴が飽和するまで上げないことで対応することにしました。

下の写真が、イベント開始前の会場の様子。イベント当日は、始まる前に全部の席に座り、音量と音質をチェックしておきました。全て合格です。OAフロアの床の共鳴があるので、スピーカーRQ-S11のベストパフォーマンスとは言えません。しかし、充分に“夢のスピーカー”を感じ取っていただけると、全席での試聴で確信しました。

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しかし、お客様が入り、パフォーマンスを始めると、また別の問題が。お客様で吸音&拡散されたのか、OAフロアの上に椅子で大人数が座ることでミュートされたのか、またはその複合原因か、とにかく音が変わってしまったのです。これには私も慌てました。

結論から言えば、前のほうの席ならば、大丈夫だったと思います。後ろの席の方は、ちょっぴり本意ではないサウンドを聴いていただいたことになりました。途中で席をシャッフルすればよかったと、大いに反省しております。

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それでも、イベントが終わったあと、私に話しかけてくださる方々の瞳はキラキラしていました。パフォーマンスに感激していただけたとのこと。全員の方に喜んでいただけなかったのは残念ですが、“夢のスピーカー”の“夢”は、少しはお伝えできたようです。・・・(つづく)

夏イベント・レポートその1

夏イベント『e-onkyo musicハイレゾ音源の最高音質再現に挑戦!』に、たくさんのご来場ありがとうございました!会場でいただいたアンケートを私はまだ見ておりませんので、喜んでいただけたかどうか心配ですが・・・。私自身は、もちろん反省点はあるものの、楽しいイベントが開催できて大満足です。本当にありがとうございます。

遠方の方や、スケジュールの都合でご参加いただけなかった方のために、イベントのレポートを連載したいと思います。どうぞお楽しみください。

まずは、前日のイベント準備から。会場はオンキヨーさんの大会議室。セッティングを開始する当日17時まで、本当に会議が行われていました。隣の別会議室では、また別の会議が。お忙しいところを無理言って、万全のセッティングのため前日より作業スタートです。写真のスペースに、レクストのリファレンスシステムを忠実に再現します。

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完成したのが、下の写真。「レクスト軽井沢の写真か?」と見間違うくらい、リファレンス・システムをそっくりそのまま移設できました。セッティング作業は、本当に淡々と進みます。著書『すぐできる! 新・最高音質セッティング術』に示したセッティング設計図。それをそのままプラモデルを作るように寸法通りセッティングしていきます。

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ポイントは、その精度。作業に一切妥協はなく、厳しくセッティングしていきます。お手伝いいただいたe-onkyoさんとリットーミュージックさんは、セッティングの間は待っていただくしかありません。レーザー墨出し器、メジャー(巻尺)、水平器を使い、セッティング設計図を再現するのです。

結線が終われは、そこで初めての音出し。ここでは音質をチェックするのではなく、左右が正しく接続されているかと、機器に不具合がないかなどのテストです。

次の作業は、ルームチューニング。レゾナンス・チップRTのみを使用します。イベントで「音響パネルをなぜ使用しないのか?」というご質問を頂戴しました。回答は、「レゾナンス・チップRTのルームチューニングが、音響パネルよりも上位だから」です。

大会議室はおよそ33畳くらいの広さです。使用したレゾナンス・チップRTは14個。レゾナンス・チップRTだけで完璧なルームチューニングが完成するのですから、吸音や反射系パネルは必要ありません。

実際に、レゾナンス・チップRT施工前は、普通の会議室の響きです。ルームチューニング完成後は、まるでそこが音楽専用ルームに変貌したかのように、自然で美しい余韻のスペースに仕上がりました。

イベントに来られたお客様も、部屋の響きについて何も感じなかったのではないでしょうか。それこそ、ルームチューニングの目指すべきところ。違和感のないことが、音楽にとって自然な響きなのです。

その後、電源ブレーカーにレゾナンス・チップ・パワーを貼って完成。ここで初めて本格的な音質チェックを行います。・・・(つづく)

夏イベントまで、あと2日

レクスト軽井沢のリファレンス・システム一式をバラし終わりました。明日は東京へ移動し、夕方から会場に入りセッティングです。頑張ります!

残席は、キャンセルがお一人出ましたので、第1回が3席で、第2回は変わらず満員御礼(7/25 18時30分現在)。明日は移動日ですので、メールのお返事が難しくなります。ご予約はお早めにいただけると嬉しいです。

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それでは、お会いできるのを楽しみにしております!

夏イベントまで、あと3日

夏イベントで鳴らす曲を、ほぼ決めました。選択基準は非常に厳しいです。

というのも、今回イベントで鳴らすレクストのリファレンス・システムでは、CDソフトがとんでもなく良い音で鳴るため、単にハイレゾ音源というだけでは太刀打ちできません。NS441D技術は、そこまで進化しているのです。CD盤を直接再生するだけで、バイオリンは柔らかく芳醇に、シンバルは天井高く突き抜けていきます。普段、皆さんが聴いている普通のCD再生とは違う音楽世界です。

では、ハイレゾ音源に何を求めるのか。もちろん、更にその上でしょう。

今回鳴らすハイレゾ音源は、「まあまあイイね」というレベルのものは落選としました。CD規格では絶対に無理な音楽世界。スピーカーの枠をはるかに超え、未来の音楽世界が果てしなく広がっているような音源を捜しました。

かなり良いハイレゾ音源が集まっています。ですが、まだ私は納得していません。e-onkyoさんに無理を言って、また別のハイレゾ音源を取り寄せています。

明日は機材ばらしと積み込み、明後日は移動&セッティングですから、もう残された時間は少ないです。それでも諦めず、珠玉の厳選ハイレゾ音源を夏イベントでは鳴らしたいと思います。

CD盤の究極再生とハイレゾ音源の対決あり、プロデューサー&作曲者目線での『低音 played by D&B feat.EV』のマスター音源パフォーマンスあり、新スピーカーのピアノやドラム、ベースの実物大再現ありと盛りだくさん。遊びにくるエンジニアさんやオーディオ評論家さんがいれば、そのゆかりの音源も鳴らしてみましょう。

もちろん、VICTOR STUDIO HD-Sound.のハイレゾ音源は、新作を含めたくさん鳴らします。ゲストのビクター高田英男さんからは、既に再生リストが届いております。読んでるだけで、ワクワクしてくる内容です。

残席は、第1回がいよいよあと2席を残すのみ。第2回は満員御礼です(7/24 16時50分現在)。伝説のオーディオ・イベントになりそうな予感の今回。未来の音楽再現は、どこまで進化しようとしているのか。ぜひ体験しに遊びにきてください。

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夏イベントまで、あと4日

本日は、夏イベントの内容を考えつつ、鳴らす曲をセレクトしていました。

イベント前半は、私がチョイスしたハイレゾ音源を中心に、CDソフトとの比較を交えながら聴いていく予定。いつもは長い私のおしゃべりですが、今回はほどほどにしようと思っています。

『低音 played by D&B feat.EV』は、マスター音源を本気で鳴らしますので、どうぞお楽しみに。それはもう、お腹に突き刺さるような低音の洪水です。レコーディング時にモニタールームで聴いたサウンドを、はるかに超えています。もう生演奏、いや、それ以上!レクストのリファレンス・システムで、夢の音楽再現をお楽しみください。

イベント後半は、ゲストのビクター高田英男さんとの対談があり、VICTOR STUDIO HD-Sound.のハイレゾ音源を最新作を含めてパフォーマンスします。これには、今から私もワクワクです。

高田英男さんは、ビクターのアイドル系(麻丘めぐみ、桜田淳子、石野眞子、小泉今日子など)を多く手掛けているエンジニアさんですので、皆さんも一度はその音を耳にしているはず。更に、鬼太鼓座『富嶽百景』など、オーディオマニアの登竜門といえるソフトも高田さんの作品です。鳴らしどころなど、上手く聞き出せたらと思っています。

残席は、第1回があと3席、第2回が残り2席(7/23 18時現在)。ぜひ遊びにきてください。

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夏イベントまで、あと5日

本日の作業は、スピーカーRQ-F7のバージョンアップ。吸音材をほぼゼロにし、音の開放感や繊細な表現力をグレードアップします。今日の仕上がりも、一聴するとまるで別のスピーカーのような印象でした。RQ-F7ユーザー様全員に受けていただきたいバージョンアップです。バージョンアップ施工費18,000円の投資を、はるかに超える感動をお届けします!

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さて、イベントが近づいてきました。残席は、第1回があと3席、第2回が残り5席と、かなり少なくなってきました(7/22 17時現在)。めでたく両回とも満席で開催したいので、お時間のある方はぜひご参加ください。

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夏イベントで鳴らすレクスト創業10周年記念プロジェクト“夢のスピーカー RQ-S11”は、“夢”というその名に恥じぬサウンドです。

皆さんは、初めて本格的なスピーカーで自分の好きな曲を聴いた、あの日のことを覚えていますでしょうか?その後、その日のような感激が得られたオーディオ体験がありますでしょうか?

私はRQ-S11を聴くと、オーディオで初めて感動したあの日と同じ興奮を感じます。長くこの仕事をしていますが、こんな気持ちにもう一度なれるなんて想像もしていませんでした。高級スピーカーを聴いても、あの日の感触は蘇りません。もちろん、新しいオーディオアクセサリーを開発できたり、製品バージョンアップが完成したりして、素晴らしいサウンドを聴けたら感動します。しかし、あの日には届かないものです。半ば諦めていました。

夢のスピーカーは、それを楽々と叶えてくれました。まさに夢の実現です。

さて、あとはイベントという広い会場と大きな音量、そしてたくさんのお客さんが入るという条件で、このサウンドが再現できるかどうか。私がイベントのサウンドプロデュースを任されているのですから、必ずや実現してみせます。ぜひ夏イベントへ遊びに来てください!

夢のスピーカー その8

レクスト創業10周年の記念プロジェクト『夢のスピーカーを創る』の第8話です。

本日は、いよいよ比較試聴動画に挑戦。録音レベルをいままでと共通にしていますので、もしかしたら音が割れてしまっているかもしれません。パソコンスピーカーでは、この低音は上手く再生できないようです。メインシステムにデジタル出力すると割れていないので、このレベルで良いような気もしますが。ご指摘いただけると嬉しいです。

とりあえす今回は、従来通りの手法で、後付ウーファーRQ-P8の有無を収録しました。ボリューム位置やセッティングなど、他は全て共通です。

まずは、上段のスピーカーRQ-F7のみのパフォーマンスです。下段のRQ-P8が、スピーカースタンドとしても優秀なのをご確認ください。


次に、上下合わせた状態、つまり夢のスピーカー“RQ-F7”+“RQ-P8”=“RQ-S11”のパフォーマンスです。


スピーカーRQ-F7を聴いたことのある方ならば、その低音再現が深く豊かなことをご存知でしょう。そのRQ-F7の低音を、軽々と超えていくRQ-S11のパフォーマンス。大型ウーファーのように音楽が重くなることなく、深みや味わい、迫力のみがグレードアップしています。ネット動画で伝わりますでしょうか。

27日のイベントで、ぜひ夢のスピーカーRQ-S11の生音を聴いてみてください。オーディオをはるかに超える世界があります。

RQ-S11とRQ-P8単体のご予約ページを作成しました。8月末まで、少しですが完成記念の特別価格でご用意しました。注目はセッティング・サービスでしょう。

夢のスピーカーは、最高のサウンドで聴いていただくべく、私、西野正和が直接お宅へお伺いし、納品及び精度の高いセッティング作業をさせていただきます。その際、ステレオ誌2013年6月号の記事と同様のセッティングクリニックを行い、お客様ご自身でそのサウンドをキープできるようご案内します。

当面は、このセッティングサービスは関東と軽井沢周辺に限定させてください。遠方のお客様は、スケジュールや旅費など、いろいろと難しい問題がございます。別途ご相談させてください。

 ≫夢のスピーカーRQ-S11のご予約ページへ
 ≫後付ウーファーRQ-P8のご予約ページへ

夢のスピーカー その7

レクスト創業10周年の記念プロジェクト『夢のスピーカーを創る』の第7話です。

夢のスピーカーに名前をつけました。下段のウーファー部が、“RQ-P8”です。上段のスピーカーRQ-F7と下段のウーファーRQ-P8が合体した状態が、“RQ-S11”です。

ということで、来週27日の夏イベントでパフォーマンスする夢のスピーカーは、“RQ-F7”+“RQ-P8”=“RQ-S11”となります。

本日は、RQ-P8の背面をご紹介しましょう。

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天然木無垢ウォールナット材の木目が美しいです。背面で隠れてしまうのは、本当にもったいない!

お気づきの方もおられるでしょう。RQ-P8は、正面にも背面にもバスレフの穴がありません。RQ-F7のようなスリットもありません。外観は、いたってシンプルなのです。

私は軽井沢で暮らして4年。自然に長く触れていると、不自然なものに敏感になります。特に不自然な音。私には、バスレフ方式スピーカーが放出する低音が、どうしても不自然に聴こえてしまいます。測定器で良い計測結果を出すのにバスレフ方式は優れていますが、低音の“質”は高いとは言えません。

レクストの歴代スピーカーで、バスレフ方式を採用しないのは、音楽には自然な低音が必要と考えるためです。今回のRQ-P8でも同様で、バスレフでも密閉でもない、特殊な方式を採用しました。そのあたりは、また詳しくご紹介しましょう。

上段のRQ-F7と下段のRQ-P8をどのように接続するかというと、長い専用のジャンパーケーブルを使用します。つまり、アンプとRQ-F7をスピーカーケーブルでつなぎ、RQ-F7とRQ-P8は専用のロング・ジャンパーケーブルで接続するというシンプルな結線です。

今日も、夏イベントで鳴らすソフトを選んでいたのですが、いくら時間があっても足りません。そこに夢の音楽再現が出現しているからです。「こんなふうにスピーカーが鳴ってくれたらな〜」という夢が、そのまま音となって飛んできます。ビッグバンドのような迫力あるソフトはもちろん大得意ですし、ライブ盤はもう生演奏そのもの、しっとりした女性ボーカルのバラードはどこまでも妖艶です。いや〜、楽しい!

ぜひ、27日のイベントで聴いてみてください。いや、でも聴いてしまうと、音楽好きならば間違いなく欲しくなってしまいますから、どうしましょうか。まぁ難しいことは考えず、一緒に夢の音を楽しみましょう!

夢のスピーカー その6

レクスト創業10周年の記念プロジェクト『夢のスピーカーを創る』の第6話です。

レクストの開発した夢のスピーカーは、ブックシェルフ+サブウーファーとは一味違います。スピーカーRQ-F7と追加ウーファーが合体することで、ひとつの大型スピーカーとして機能するよう開発しております。

音楽のほとんどは、RQ-F7が再現します。大型ウーファーと合体するからといって、RQ-F7の低音をカットするようなことはしていません。RQ-F7は、あくまでそのまま鳴らします。

追加するウーファーは何をしているかというと、音楽の風を起こしています。つまり、部屋の空気を音楽によって更に動かす役割です。

RQ-F7単体で迫力を出そうとすると、部屋の空気を大きく動かすために、17cmウーファーユニットを前後に激しく揺さぶればよいということになります。RQ-F7は、それが可能でした。一般的なウーファーが±3ミリ程度しか前後できないのに対し、RQ-F7に採用しているDDリニアは±8ミリが磁界の制御範囲。音量を上げていっても駆動力が落ちず、音楽信号に高速かつ正確に反応します。振幅を大きくすることで迫力が出せるのです。

しかし、前後振幅で動かせる空気の量と、30cmなどの大型ウーファーが動かせる量を考えてみてください。後者が圧倒的に有利です。

しかし、大型ウーファーの放つ低い周波数は、実際に部屋に持ち込んでみると困りもの。家具などをビリビリと揺らしてしまい、家族の反感を買うだけでなく近所迷惑に直結する問題になりかねません。その結果、音量が自由に上げられず小音量で聴くことになってしまい、今度は大きく重いウーファーが適正に動かず、スピード感の無い音楽再生になるという負のループになってしまいがちです。

レクストでは、低い周波数までを再現することよりも、部屋の空気を動かすことに主眼を置きました。それが17cmDDリニアウーファーの多数個使用です。素早く部屋の空気を鷲掴みにして、音楽の波を起こします。重く大きいウーファーではないので、小音量でも機敏に反応します。大音量では、DDリニアユニット特有の±8ミリの大振幅で、大きな音楽のうねりを作り出します。

心配されるのは、ユニットが増えることによるフォーカスの乱れ。このポイントに、レクストの振動コントロール技術を集約させました。片ch×4発のウーファーユニットは、どれもチューニングが異なります。位相という音楽の立体情報を正確に再現しつつ、空気を動かす量を増やす。この相反する目標を達成できた独自の調整技術こそ、このスピーカーのサウンドの秘密です。

結果、音楽好きの夢は叶いました。ピアノやドラムを実物大で再現したり、雄大なオーケストラを眼前に出現させたり、音楽の迫力が凄そうなのはスピーカーの写真からもご想像いただけることでしょう。

では、ドンドコという低音が得意なだけかというとそうではありません。例えば静かな音楽を再現した場合は、その柔らかさや深みという方向に素晴らしさを発揮します。

柔と剛の両立。夢のスピーカー内覧会で全員をノックアウトしたポイントはココです。

軽井沢と青山のレクスト試聴ルームは、どちらも普通の部屋。大音量でなくとも素晴らしいです。そして納品したカースケさん宅は、地下防音室の専用リスニングルーム。ここでは、普通の部屋では出せない大音量再生が魅力でした。

そして今度は、27日のイベント。ゆったり30名様が座って聴ける広さの会場で、夢のスピーカーはどのような音楽を奏でてくれるでしょう。ピアノやベース、ドラムといった生楽器音源は、実物大の再現に挑戦してみたいです。オーケストラもステージいっぱいに出現させてみたいです。私も楽しみでなりません。

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夢のスピーカー その5

先週末、完成したばかりの新型スピーカーを持参し、東京出張へ行ってきました。メインはお客様宅への納品。ちょっとその前に許可をいただき、レクスト青山で内覧会を行うことにしました。

レクスト青山でのセッティングです。

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試聴していただいたうちの2人のお客様から、「悩む理由が無い」と即決していただきました。「(良い意味で)聴かなければよかった・・・。この音を聴いたら買うしかないでしょ!」とのことです。

別のお客様からは「あの衝撃のサウンドを、今思い出すだけでも身震いします。土曜にあのスピーカーを注文を決めた人が本当にうらやましいです。」とのご感想を頂戴しました。

夢のスピーカーを聴かれたお客様全員が、放心状態となるのが興味深い内覧会でした。皆さんが「帰りたくない」「もっと聴いていたい」と熱望されていました。

そしてスピーカーは、無事にご注文いただいたカースケさんの元へ。

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カースケさんのリスニングルームは、防音完備の専用室。爆音再生が可能ですので、ドラムやピアノの実物大再現を楽しみました。いや〜快感です。

このウーファー部の価格は、ペア630,000円(税込)。初回ロット特典として、600,000円(税込)で現在ご予約を承り中。今週中の受注分は、お盆前に納品できる可能性があります。RQ-F7ユーザー様は、ぜひこの機会にご検討をよろしくお願いいたします。

セットでご購入の場合、特別価格ペア1,000,000円(税込)です。ペア発注の場合は、上下のエンクロージャーの色や木目を、木工職人さんができるだけ合わせて製作してくださるそうです。

詳細はお問い合わせください。ご検討よろしくお願いいたします。

この夢のスピーカーは、音楽愛好家の夢を叶えるスピーカーだと確信しました。27日のイベントで、ぜひ聴いてみてください!

“夢のスピーカー”の納品

本日の作業は、RQ-F7のバージョンアップが2セット、そして新型ウーファーの完成試聴でした。

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そう、レクストが開発した“夢のスピーカー”は、既に2セットあるのです!

RQ-F7専用合体型ウーファー開発にあたり、製作コストを考えると、どうしても2ペア進行が望ましかったのでした。助け舟を出してくれたのが、友人でありレクスト・フルシステム・ユーザーのカースケさん。まだウーファーが何発か決定していない、価格も全く未定のころから、注文してくださいました。

レクストを信じてくれて、ありがとうございます。約束通り、最高のスピーカーをお届けします!今週末、“夢のスピーカー”の納品です。

7月27日(土)は夏イベント

7月27日(土)に開催する夏イベント『e-onkyo musicハイレゾ音源の最高音質再現に挑戦!』の予約を開始しました!

 ≫イベント詳細

すでにご予約で約半分の席が埋まっています。良いお席はお早めに。

● 残席状況 (7/10 16時30分現在) ●
第1回 14:00〜15:30 (13時半開場)  残り 12席 
第2回 16:00〜17:30 (15時45分開場) 残り 19席

夢のスピーカー その4

レクスト創業10周年の記念プロジェクト『夢のスピーカーを創る』の第4話です。

「ウーファーは、いったい何発なのか?」
私のイタズラ心に気が付いていただけましたでしょうか。今まで掲載してきた写真では、ウーファー数のポイントを隠して撮影してきました。本日は計算遊びをしながら、その全貌をお披露目したいと思います。

夢のスピーカーのウーファーは、大口径1発ではなく、17cmウーファーをズラリと並べる手法を考えました。一般家庭で有効な低音を発することと、小口径ウーファー多数個による瞬発力ある低音を期待しての案です。

円の面積は、半径×半径×3.14。厳密の値ではありませんが、17cmウーファーの面積を226.865cm²として、計算遊びをしてみましょう。

ダブルウーファーDW-S1は、17cmウーファー×2発ですから、453.73cm²。1発ウーファーに換算すると、約24cmウーファー。それくらいの迫力があったかというと、そうでもあり、そうでない面もあります。まあ数字遊びですから、深く考えないようにしましょう。

ウーファー1発だけを追加したダブルウーファーはDW-S1で経験済みですから、やはり夢とは言えません。今回はダブルウーファーを超え、トリプルウーファー以上を目指したいところです。では17cmウーファー×3発を計算してみましょう。226.865cm²×3発で、680,595cm²です。1発ウーファーに換算すると、約29.4cmウーファーです。

トリプルウーファーでも30cmウーファークラスで充分に良さそうですが、念のため『楽器vsオーディオ』のイベントで対決したベースアンプを検証しておきましょう。べーシスト川崎哲平さん愛用のベースキャビネットは、Sadowsky SA210です。10インチ×2発を2段積みですから、約25.4cmウーファー×4発で、2025.8024cm²。ベースアンプはモノラルですから、ステレオの左右2発に換算すると、1012.9cm²ですので、約35.9cmウーファーです。あの迫力は、やはりなかなかの強敵なのです。

トリプルウーファーでは、あの日の再戦をすれば返り討ちにされる危険性があります。さらに17cmウーファーを追加し、合計4発で計算してみましょう。

17cmウーファー×4発ですから、226.865cm²×4=907.46cm²です。1発ウーファーに換算すると、約34cmウーファーです。ベースアンプが約35.9cmウーファーですから、面積では若干小さいものの、かなり良い勝負になってきました。

17cmウーファー×5発も検討しましたが、今回の夢のスピーカーは1台のアンプで普通のスピーカーのように鳴らせるというのもコンセプトのひとつです。5発ウーファーは、アンプ的に難しいと判断し、断念しました。

夢のスピーカーは、17cmウーファー×4発に決定!

スピーカーRQ-F7が17cmウーファー×1発を装備していますので、合体する追加ウーファー・システムには、17cmウーファー×3発が縦に並びます。高級ウーファー・ユニットが左右8発も並ぶのは、やはり快感。堂々たるルックスに仕上がりました。

あとから考えてみると、ツイーター×2、ウーファー×8の合計10ユニットからなる夢のスピーカー。レクスト創業10周年記念プロジェクトに相応しいユニット数ではありませんか!

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・・・(つづく)

夢のスピーカー その3

レクスト創業10周年の記念プロジェクト『夢のスピーカーを創る』の第3話です。本日は、写真を少しだけご紹介しましょう。

夢のスピーカーの台座は、もちろん夢の仕様。なんと、天然木無垢材ウォールナットの極厚42ミリ一枚板です。設計の際にイメージしたのは、“切り株の上にスピーカー乗っている贅沢”でした。空洞ではない中身の詰まった天然木無垢材ウォールナットを、積層でもなく貼り合せでもなく、一枚板で台座を作るのにこだわりました。

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夢のスピーカーは、エンクロージャーも夢を叶えます。天然木無垢材ウォールナットの19ミリ厚です。特筆すべきは、長尺の一枚板ということ。どんな低域信号にもビクともしない強度を実現しました。

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夢のスピーカーは、ネットワークの仕様もドリーム級。ウーファー部ネットワークの心臓である巨大コイルは、このスピーカー専用に製作した特注金具を使って、底部にガッチリと固定。実は、先ほどの切り株風台座を含め、夢のスピーカーは徹底した低重心設計。重量バランスを底部に集中させています。巨大コイルの位置は、その大きさ、重さ、重量バランスから、この底板固定以外は考えられません。

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・・・(つづく)

夢のスピーカー その2

レクスト創業10周年の記念プロジェクト『夢のスピーカーを創る』の第2話です。

このスピーカーは“夢”なのですから、コスト度外視で考えました。売るためのコストダウンよりも、常に音質最優先です。車に例えるならスーパーカー。最高速度ならぬ最高音質だけを追い求め、開発予算にブレーキをかけず突き進みました。

一般家庭に大型ベースアンプを持ち込んで鳴らした経験がある方ならば、全く音量が上げられないのをご存知かと思います。部屋のあちこちがビリビリと鳴り、ご近所さんからのクレームにヒヤヒヤして、弾いていてもあまり楽しくありません。

私はオーディオの大型スピーカーでも同様の感覚があります。大型ウーファーの低音は、確かに魅力があります。しかし、その恩恵が得られる音量が出せるシーンは、年に何回あるでしょうか。普段聴く音量では、大型ウーファーの重さは、逆にブレーキとなっているのかもしれません。

スタジオのラージモニターもしかり。ドラムやギター、ベースを大音量でプレイバックするラージモニターのサウンドは快感です。しかし、小規模なプライベートスタジオ全盛の今日、ラージモニターを導入しても活躍の機会は少ないでしょう。

さあ、なんとなく見えてきました。ベースアンプのような大迫力の低音が出せ、大型ウーファーの魅力と低音のスピードを兼ね備え、一般家庭クラスのプライベート空間にも導入できるようなラージモニター級のパンチ力を持つスピーカー・・・。こんな低音が出せれば、かなり夢描くスピーカーに近いではありませんか。

スーパーカーのようなスピーカー。もう夢は夢ではありません。

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夢のスピーカー その1

2013年、実はレクスト創業10周年、レゾナンス・チップ誕生15周年という記念イヤーなのです。音楽を愛する皆様に支えられ、無事にこの記念イヤーを迎えることができました。本当にありがとうございます!

10周年の記念行事として何か特別なことをやってみたい。もちろん、レクストの基本である新型オーディオアクセサリーには挑戦しなくてはならないでしょう。それとは別に、今までやってこなかった大きなプロジェクトを考えてみました。

『夢のスピーカーを創る』です。

きっかけはいろいろとありました。ひとつは、著書『すぐできる! 新・最高音質セッティング術』の出版記念イベントでのこと。ベーシスト川崎哲平さんにゲスト出演していただき、"オーディオvs生演奏" というコーナーを企画しました。そのときの動画がこちらです。



動画では、カメラのマイクゲインをオーディオとMCは"ハイ"、ベース演奏は"ロー"で収録したことから、大きな音量差が発生してしまいました。うまく当日の興奮が伝わらないかと思います。

実際はどうだったかというと、ベースアンプから繰り出される巨大な低音の塊というべきサウンドは、現場にいた全員を圧倒しました。私ももちろんノックアウト状態。会場の広さから考えると、スピーカーRQ-F7の17cmウーファーでは、音量も空気を動かす量も大きく不足しており、ベース生演奏の迫力には到底敵いません。

これは正直悔しかった・・・。ベースアンプと対決する気は今もありませんが、やはり大口径ウーファーが放つ低音の魅力は、細かい条件を吹き飛ばす魅力があると痛感したイベントでした。

あとは、オーディオライターの鈴木裕さんに、いつも指摘される「レクストは、大型スピーカーに挑戦すべきだ。」ということ。私はいつも「宿題ですね〜」と逃げていましたが、アイデアがどんどん蓄積されてきた今、そろそろその時期が来たのかと私自身そう思えるようになりました。

レクスト10周年記念の特別企画として、この“低音再現”と“大型スピーカー開発”という難問に対し、レクストらしい回答を出してみたいと考えました。『夢のスピーカーを創る』プロジェクトは、こんな感じでスタートしたのです。・・・(つづく)

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スピーカーRQ-F7のバージョンアップ

本日、スピーカーRQ-F7の後付アップグレード・ウーファーが無事完成。RQ-F7と合体して、ひとつのスピーカーとして動作するというもの。明日から『夢のスピーカー』という連載ブログを書き、ご紹介する予定です。お楽しみに!

その前に、スピーカーRQ-F7のバージョンアップ情報をお伝えします。約3年前の発売開始から、初のバージョンアップです。

きっかけは、弟分スピーカーSH-EP7の登場。SH-EP7の“吸音材ゼロ”は非常に素晴らしく、上位機種であるRQ-F7でも驚かされるパフォーマンスを聴かせてくれました。総合得点ならば、もちろんRQ-F7が圧倒的に上回ります。しかし、ボクシングに例えるならば、KO勝利はしたものの、1ラウンド目でダウンを奪われたような感じ。レクストの最高スピーカーとしては、やはり完全勝利してほしいと願うところです。

RQ-F7は、ウーファーユニットがSH-EP7と比べ強力タイプですので、そう簡単には吸音材ゼロにはできませんでした。とはいえ、複雑な内部構造は両スピーカーとも共通のアイデアで設計されていますので、可能性はゼロではありません。時間をかけ、RQ-F7の吸音材ゼロ化を目指し、研究を重ねました。

最終的に、吸音材ゼロにはできませんでしたが、“ほぼ吸音材ゼロ”を達成!下の写真は、RQ-F7から撤去した吸音材です。この撤去した1/20くらいの吸音材のみ、バージョンアップ後のRQ-F7には使用しています。

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吸音材の量が大きく変化した結果、RQ-F7のサウンドは劇的に変化しました。「凄い!凄い!!」と私が吼えても、なかなか信じてもらえないでしょう。いつものように、ビフォーアフター動画をアップしておきます。

ビフォー動画を撮り忘れたため、ビフォー状態とほぼ同条件である『アンプsa1.0R+REQST ver.LMのアフター動画』を再掲します。異なるのは、アンプのエージングの有無。ビフォー動画のアンプは新品ですから、そのあたりは少々考慮して聴いていただけると嬉しいです。ボリューム位置やアクセサリー類、セッティングは共通となるよう、いつも入念に作業しておりますので問題ありません。

まずは、バージョンアップ前のスピーカーRQ-F7のパフォーマンスです。



次に、バージョンアップ後のスピーカーRQ-F7のパフォーマンスです。



スピーカーにとって吸音材は必要悪と言われ続けてきましたが、ここまで音楽を侵食していたのかと驚きを隠せません。MDF材製スピーカーでは吸音材撤去はまず無理でしょう。RQ-F7は、レクストの天然木無垢材スピーカーだからこそ、ほぼ吸音材ゼロが達成できました。

実際に聴くと、バージョンアップ後のRQ-F7は音の余韻が美しく、より音色に深みがあります。一聴すると、エンクロージャーが響いているように感じるかもしれません。しかし、それは私達が吸音材スピーカーに慣れ過ぎているだけです。本来の音楽には、ここまでの余韻情報が記録されている。その美しい余韻を一度知ってしまうと、従来の吸音材入りスピーカーが音楽情報までを吸ってしまっているのが認識できるようになってしまいます。

RQ-F7のバージョンアップ費用は、18,000円(税込)です。ほぼ吸音材ゼロ化に伴い、ウーファー部のチューニングを大きく変更します、外観の変化はありません。

手順としましては、まずこちらからRQ-F7専用ハードケースをお送りします。それにスピーカーを入れ、軽井沢宛にお送りください。バージョンアップ作業を行い完成したスピーカーをお送りしますので、空のハードケースをご返却ください。バージョンアップ費18,000円と、軽井沢宛の送料×2回が必要です。詳しくは、お申し込み時にメールにてご説明します。

ご不明な点がございましたら、なんなりとお問合せください。RQ-F7ユーザーの皆様、ご検討よろしくお願いいたします。

夏のイベントは7月27日(土)

Twitterで先にご報告しましたとおり、夏のイベントは7月27日(土)に決まりそうです。予約開始はまだですが、皆様のスケジュール確保をよろしくお願いいたします。

豪華ゲストとして、レジェンド・エンジニアさんに参加をオファーしました。実現できるよう、現在調整中です。

今回のイベントは、レクストのリファレンス・システムを全て持参で挑みます。パフォーマンスも、どうぞご期待ください。

熱い1日となりそうです。お会いできるのを楽しみにしております!

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株式会社レクスト
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