5/29はフライデーイベント

明日5月29日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

新スピーカー“SH-SP7”の試聴会を、内覧会#1、内覧会#2、ハイエンドショウと3回行ってきて、新しく学んだことがたくさんあります。明日のイベントでは、今までで最高のSH-SP7のパフォーマンスをご披露できると思います。どうぞご期待ください。

レクストでは、ついついアスリート系のセッティングを行う傾向にあります。車に例えるなら、スポーツモードの足回りで、乗り心地は固めながらハンドルレスポンスは良いといった感じです。SH-SP7の場合、どうもそういったセッティングは評判がよろしくありません。

ハイエンドショウでは、大型スピーカーの音量と勝負すべく、アクセル全開でSH-SP7の最大音量に挑戦しました。司会をしながら聴いていた私は、もちろん合格点が出せる鳴りっぷりだと感じましたが、100点満点かといわれると・・・。SH-SP7の魅力である“しっとり感”や“ゆとり”といった部分を、うまくお伝えできなかったかもしれません。私の実力不足を感じています。

ハイエンドショウから帰ってから、その“ゆとり”というポイントが重要であると気がつきました。旅行のスケジュールに例えるなら、全てが機能的でスキがないよりも、適度に余裕があるほうが楽しめるという感じ。あえて100%の力を見せないことで、その先にどのくらい秘めたパワーがあるのかが想像できない期待感。そんな概念で、SH-SP7のセッティングを研究してみました。

その成果により、以前よりもSH-SP7のサウンドが部屋いっぱいに溶け込むように向上しました。内覧会#2で硬めに鳴ってしまった『バッハ:ヴァイオリン協奏曲集/ヒラリー・ハーン』も、柔らかくエモーショナルに再現できています。もはやSH-SP7のデモCDに選びたいくらい、広く深いサウンドステージが魅力的です。

今日も、いろいろな曲をSH-SP7で試聴しましたが、仕事ということを忘れるほど、もう聴きたくて聴きたくて(笑)。すっかりSH-SP7のとりこです。明日のイベントでは、皆様と一緒にいっぱい聴けるので、ワクワクしています。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

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SH-SP7 よくあるご質問

新スピーカーSH-SP7について、イベントなどでいただいたご質問の回答です。

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Q1) 限定品なのですか?

SH-SP7は、限定商品ではありません。ただし、手仕事で作るスピーカーですので、量産型スピーカーのように一度に大量には生産はできず、今のところ月産20セットを予定しております。

お一人の木工職人さんが無垢エンクロージャーを製作しているため、例えば家具製作の仕事をする月にはスピーカーが生産できないといったような、スケジュールによる生産数量の制限はあります。

また、最高級の無垢材を使用しておりますので、将来的に天然木の価格が高騰した場合は、作れなくなる可能性があります。自然の恵みを利用させていただいて、このサウンドが実現しています。そういった意味では、無垢スピーカーが生まれてくる数量は、やはり無限ではありません。自然の恵みに感謝しながら、大切に作り続けたいと考えております。


Q2) どんなアンプが必要ですか?

SH-SP7は、非常に鳴らしやすいスピーカーです。SH-SP7のウーファーは、REQST PROスピーカーのものと比べて、ボイスコイルの直径が5mm小さく設計されています。ボイスコイルの小口径化は感度の向上となり、高価なアンプでなくとも余裕をもって鳴らすことができます。

また、ほとんど吸音材を使わない、ネットワークにコイルを使わないといった設計も、スピーカーの鳴りっぷりの良さに寄与しています。

お使いのアンプそのままで、スピーカーの変更による音質向上を、大いにお楽しみいただけることでしょう。


Q3) 専用のスタンドは必要ですか?

SP7は設置場所の影響を受けにくい設計ですので、机やテレビラックなどに置くだけで、性能を発揮できます。レクスト試聴ルームのスピーカースタンドは、REQST PRO/RKST-60(ペア/65,100円)ですが、スピーカーの価格から考えると高額だと思います。そこで、イベントでは、1,000円の木製丸椅子にSH-SP7を置いてデモを行ったこともあります。

写真は、私の自宅にSH-SP7を持ち帰り試聴したときのスナップです。テレビラックから、スピーカーが横にはみ出しているのが見えます。この良くない設置条件でも驚くようなサウンドが飛び出し、見慣れた映画やライブが、初めて見るような感動で楽しめました。鳴らしているのは、3万円ほどのAVアンプです(笑)。こんなに驚いたのは私も初めての体験で、もちろん自宅用にSH-SP7の購入を即決しました。

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Q4) 大音量は出ないのですか?

先日のハイエンドショウでは、50人くらい入るイベント会場で、大型スピーカー並みの音量でパフォーマンスできました。一般のご家庭ならば苦情が出るくらいの大音量ですので、小型スピーカーの中では最高峰クラスの大きな音が出せます。

ただし、ドラムを叩くのと同じような音量は出せません。従来のREQST PROスピーカーはそれが可能でしたが、SH-SP7はリビングや書斎といったシーンを想定して開発しました。レコーディング・スタジオのラージモニター代わりにという用途には、やはりサイズ的に無理があります。

そのかわり、SH-SP7は超小音量でのパフォーマンスが優れています。従来のスピーカーでは聞こえなかったような、音楽の微小な響きも逃しません。小音量の再生を得意とすることで、広大な音楽の抑揚を表現でき、ミュージシャンの感情表現を余すところなく伝えます。


Q5) 貸し出し試聴機はありますか?

SH-SP7の貸し出し試聴は、今のところ予定しておりません。無垢材スピーカーということもあり、試聴機を作るよりも、できるだけお客様へのご提供を優先させていただこうと考えています。申し訳ございません。

卸販売を行いませんので、実際に見て聴いていただけるのは、レクスト試聴ルームのみです。遠方のお客様にはご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解ください。フライデーイベントならばじっくり聴いていただけますので、ご参加いただけると嬉しいです。

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SH-SP7へのご質問がありましたら、掲示板やメールでお気軽にお問合せください。

SH-SP7発表会レポート

5/24に開催された、ハイエンドショウトウキョウ2009スプリング・音元出版ブースでの、SH-SP7発表会レポートです。

15分しかセッティング時間がなかったのですが、レクスト試聴ルームの機材を全て持ち込みました。電光石火で音が出るようにしただけで、リハーサル無しの一発勝負です。

実は、当日の朝に、予定していた試聴ディスクを大幅に変更しました。持ち時間は30分ですので、解説はほとんど無しで、とにかくソフトを聴いていただこうと。そのソフトは、イベントで良く耳にするものを中心に再構成しました。

イベント会場は、とうてい小型スピーカーで鳴らせる大きさではありません。とはいえ、SH-SP7は普通の小型スピーカーとは桁違いに大きな音が出せます。そこで、『これ以上ボリュームを上げると音楽が歪む』という限界ギリギリの一歩手前に音量を設定し、アクセル・べた踏み状態のパフォーマンスをご披露することにしたのです。プリアンプのボリューム位置で言うと、普段が9〜10時、フライデーイベントで10〜11時に対し、12時まで音量を上げています。かなり無理をしていたのがご理解いただけるのではないでしょうか。

イベント会場に到着して感じたのは、「SH-SP7が一番高級感があるんじゃない?」ということ(笑)。高級スピーカーでも、合板やMDFに厚く塗装したものが一般的。SH-SP7は、会場でも一番小型で安価の部類ながら、本物の無垢材が放つ存在感があり輝いて見えました。“小さな高級スピーカー”というSH-SP7の開発コンセプトは、本当に成功しているのだと確信。最高級無垢材の魅力は、高級スピーカーと並べて置いても、強く圧倒的でした。

さて、イベントの模様です。あまりにSH-SP7が小さいので、赤丸を入れておきました。後ろのお客様は見えなかったのかもしれません(笑)。

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セッティングの様子です。スピーカーの間隔は、約120cm。機材はラックに収め、サイドインシュレーターのレゾナンス・ピットを使用しました。レゾナンス・ピットがあれば、こういった出先でも、最高のセッティング状態を簡単に再現できるので安心です。CDトランスポートのみ、ボードに乗せて手前の床にセッティング。電源ケーブルへのレゾナンス・ピットは、時間の都合から、写真に見えるようにCDトランスポートのみに置けました。

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当日鳴らしたCDソフトを解説しながら、イベント内容をレポートしたいと思います。

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1. 『ソフィー・ミルマン』 270029 1曲目

宝石箱をひっくり返したような、きらびやかなパーカッションの数々。太めのベースに、セミアコースティック・ギターの温かい音が絡みます。そこへ色っぽい女性ボーカルが登場するのですから、オープニングに相応しいCDです。SH-SP7オーナーはもちろん、REQST PROスピーカーのユーザー様にも是非聴いていただきたい1枚。このスピード感は、高性能ユニット“DDリニア”の真骨頂と言えます。

驚きの表情をされている方、急いでカタログに目を通される方などが印象的でした。


2. 『驚異のデュオT』 CMCD-15020 7曲目

無垢材エンクロージャーの醍醐味は、その響きの自然さと美しさ。チェロとコントラバスという低音楽器ながら、小さなスピーカーから鳴っているとは思えない雄大さが自慢です。大音量ではない状態で、聴いていただきたかった1枚。まるで森の中に居るような安心感は、私が今まで聴いてきたスピーカーの中でも最高レベルです。


3. 『ツィゴイネルワイゼン/ムター』 437544-2 1曲目

ムターさんのエモーショナルな演奏を聴いていただきたくて選びました。SH-SP7のダイナミクスは、実は楽器の音が小さくなったときに威力を発揮します。蚊の鳴くような微小音の中に、演奏者がどれだけの魂を込めているのか。スピーカーの実力が問われる瞬間です。

実はこの曲で、イベント会場にあった大型システムと対決する予定でした。600万円と13万5千円のスピーカー対決。実現すれば面白かったのですが、なぜか大型システムの音は結線の変更中ためか鳴り出しませんでした。逃げられたのか、それともこちらが怪我をしないで済んだのか(笑)。ともかく、残念でした。


4. 『UDIN/GAIA CUATRO』 KYCJ-10002 5曲目

エモーショナルなバイオリンをもう1枚ということで、世界に誇る金子飛鳥さんをチョイス。ピアノの再現が素晴らしいのもSH-SP7の特長です。カーンと高域まで伸びきっていくパーカッションは、高性能ツイーターの聞かせどころ。この曲はダイジェストではなく、最後まで聴いていただきたかったです。


5. 『HELL FREEZES OVER/イーグルス』 GEFD-24725 6曲目

誰もがオーディオイベントで一度は聴いたことのある「ホテルカリフォルニア」のライブ。この曲が鳴り出すと、急にお客様が増えました(笑)。さすが「ホテルカリフォルニア」強し。

有名なイントロのキック・ドラム。実は、パーカッションが一緒に鳴っているのをご存知でしょうか?低音を強調したスピーカーで“ドーン!ドドーン!”と鳴らしてしまうと、このパーカッションは聞こえません。


6. 『Here's to Ben/ジャシンタ』 GRV1001-3 9曲目

SH-SP7は、ボーカルの再現にも非常に長けています。女性ボーカルならば、色気は3倍くらいアップしたように感じるほどです。また、声の再生で大切なところを、ツイーターの高音に頼らず再現します。それを聴いていただきたくて、「Danny Boy」の声だけのパートを鳴らしてみました。イベント会場では難しかったかもしれませんが、実際のSH-SP7では、ジャシンタさんがそこで歌っているような錯覚するようにリアルです。


7. 『Rendezvous/ミシェル・カミロ』 CK 53754 9曲目

時間が無くて鳴らせませんでしたが、最高峰ベーシスト:アンソニー・ジャクソンさんのスーパープレイを聴いていただきたくて準備していました。アンソニーさんにしては珍しい、一瞬ですがベースソロがあります。SH-SP7は、こんなに小さな箱ですが、アンソニーさんの6弦ベースの重低音を見事に再現します。私の最後の締めコメントをもう少し短くすませておけば、聴いていただく時間が確保できたのですが。残念!

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家庭用スピーカーのSH-SP7では、さすがに会場が広すぎたのかという印象でした。アクセル全開では、SH-SP7の魅力である“しっとりした感じ”や“ゆとり”を上手くお伝えできなかったのではないかと思います。そう、“ゆとり”です。それは贅沢に採用された最高級ランクのウォールナットがもたらすものなのか、極限まで乾燥されたバーチ材からくるものなのか。合板やMDFでは味わえなかった本物の感触である“ゆとり”が、何故かSH-SP7からは音楽となって心に届きます。

ご来場ありがとうございました。私も凄く楽しかったです。いつもこんな感じで試聴会を行っていますので、今度はレクスト試聴ルームでSH-SP7のサウンドをご確認いただければと思います。

5/22は新スピーカー内覧会#2

明日5月22日(金)は、フライデーイベント『新スピーカーの内覧会#2』です。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

新スピーカーSH-SP7の初回20セットが、早くも完売してしまいました。ありがとうございます。次の20セットの予約を開始しましたが、第2ロットの生産は7月の予定ですので、これからご注文の方には2ヶ月ほどお待ちいただくことになりそうです。申し訳ございません。

明日のイベントでは、SH-SP7の魅力を更にご堪能いただけるよう、様々なソフトを用意しています。この1週間、「これはどんな音で鳴るだろう?こっちは、どう?」と、CDストックからいろいろと引っ張り出して探してみました。聴きなれたソフトや懐かしい1枚と、新たな感動を持って出会い直せる、なんとも楽しい作業です。

“こんな小さなスピーカーから鳴ってるとは思えない”という驚き系ソフトから、“楽器の美音に酔いしれる”生楽器系、“馬力ある低音にチャレンジ”の体力測定系など、新しいスピーカーだからこそ体験できる新しいサウンドをお楽しみください。

もちろん、お手持ちのソフトも、どんどん鳴らします。「小さなスピーカーじゃ無理でしょう?」といったソフトでもかまいません。小型スピーカーに意地悪系CDは、やはり再現できないのか、それともSH-SP7の魅力に惚れ込んでしまうのか(笑)。私も一緒に楽しみたいと思います。

ギター、ヴァイオリン、ピアノといった楽器は、特にオール無垢材エンクロージャーの良さが出て、とろけるように艶かしいです。そうそう、女性ボーカルも良いですね〜。ベースなども野太くパンチがあります。あれ、そうなると全部いい(笑)???

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

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また、5月24日(日)は、ハイエンドショウトウキョウ2009スプリングの音元出版ブースで、SH-SP7&DAC-NS1Sのイベントを行います。(≫詳細

当初はDAC-NS1SとSH-SP7だけを持っていこうかと考えていたのですが、あまりに新スピーカーの仕上がりが良いので、レクスト試聴ルームのシステムを全部持っていくことにしました。リハーサルができないのと、会場の広さがあるので充分な音量が出せるかが心配ですが、SH-SP7を全力で鳴らし、良いパフォーマンスを行いたいと思います。

30分と短い時間ですが、ハイエンドショウトウキョウ2009スプリングにもぜひお越しください。持ち時間終了後は、イベントルームの外になるでしょうが、少しはお話しできるよう時間を作ります。お気軽にお声をかけてください。

新スピーカー#3

#3)『ビンテージ加工』

初披露の内覧会#1で、お客様を魅了したのは、SH-SP7の美しさ。もちろん、サウンドは小型スピーカーの範疇に止まらぬ、広大なサウンドステージ、強力な低音再現、繊細な高域、生々しいヴォーカル表現など、非常に魅力的なものでした。しかし、音だけではなく、天然木無垢材からくる美しさも、SH-SP7の大きな特長です。

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世にツルツルピカピカのスピーカーは、あふれるほどです。20世紀には高級スピーカーの象徴であったピアノフィニッシュも、エントリークラスでも採用されているほど、今では食傷気味。海外生産ならば、MDF材に塗料を厚塗りする手法で、驚くほど安い価格で非常に美しい塗装が手に入るためです。

SH-SP7で採用したのは、クラシカルバーチ。高い加工技術で独特の風合いを表現している、15mm厚の無垢バーチ材です。見る角度で表情が変わり、ずっと眺めていたくなるような仕上がり。古さを感じさせるのではなく、あくまで無垢本来の美しさを引き立てるような表現手法です。この艶かしさが写真でお伝えできないのを、歯がゆく感じます。

新スピーカー#2

SH-SP7のエンクロージャー製作をお願いしている工房フリークさんより、ウォールナット材の画像が届きました。SH-SP7に使用されるウォールナット材は、端切れ材の寄せ集めではありません。長さ:2600mm×幅:約500mm×厚み:約60mmという巨大な最高級ウォールナットから板取りされていくのです。

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さて、本日はSH-SP7の内部構造に迫ってみたいと思います。

#2)『エアー・スリット式』

SH-SP7は、底面が幅:202mm×奥行き:167mmと、17cmウーファー搭載スピーカーとして非常に小型サイズ。一般的な12cmウーファースピーカーよりも、小さいくらいです。このような小さな箱で、明瞭かつ朗々とした低音を再生するのは難しい問題。しかし、楽器として考えると、どうでしょうか。例えばヴァイオリンの低音は、非常に魅力的です。実現のためには、教科書通りのスピーカー設計は通用しません。“小さなスピーカーでも、楽器的アプローチで、美しい低音が得られるはず”という確信を持ち、SH-SP7の開発は進んでいきました。

SH-SP7の断面概念図です。

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正面下に見えるダクトは、後方よりテーパー状に広がっています。背面付近のスリットが、極端に狭いのが特徴です。一般的なバスレフ・ダクトとは、概念が異なるのがご理解いただけると思います。

スリットの入り口付近は、H:約1mm×2ヵ所の細いスリットになっています。ウーファー後方に流れる背圧は、この細いエア・スリット2ヵ所から、フロント下部へテーパー状に広がるダクトに放出されます。

スピーカーBOX内部の空気は、エアースリットで給排気に対し強いブレーキがかかる仕組み。スリットから漏れ流れるエアーは、テーパー状のダクトにより前方へゆるやかに拡散されます。バスレフダクトと趣が異なるのは、SP-SH7のフロントから風がほとんど放出されないことからも確認できます。

エアースリットは、楽器のように調整が非常に難しいですが、その効果は絶大です。音質は、密閉式ともバスレフ式とも少し異なり、まるでギターやチェロ、コントラバスを彷彿させる魅力的な低音が、その無垢材エンクロージャーとの相乗効果で、自然に放たれるのです。

エアースリットの欠点を挙げるとするならば、超大音量再生に向かないこと。部屋を揺るがすような大振幅になると、スリットのブレーキが強く働きすぎて、音質バランスを崩します。大きな空気が箱の中で動くと、約1mmというスリットでは、風切りノイズが気になりはじめます。そういった意味でも、エアースリット式は小型スピーカー向きの設計手法だといえます。

このエアースリットが、新スピーカー発表イベントで参加された皆様を驚かした、SH-SP7の鳴りっぷりの良さの秘密のひとつです。従来からあるアイデアに工夫を加えただけですが、レクスト独自の調整を含めて、非常に良い結果を生み出しました。

SH-SP7内覧会#1レポート

5/15の新スピーカー内覧会#1のレポートです。

金曜のイベントながら、たくさんのお客様にご参加いただきました。その半数くらいがSH-SP7をご予約されたのですから、そのパフォーマンスの高さをご想像いただけるのではないでしょうか。

どのくらいの大きさかイメージし易いように、DAC-NS1Sと並べて置いていみました。

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この比較的小型サイズでありながら、レクスト試聴ルームくらいの広さでも、パフォーマンスが可能です。イベントでは、小型スピーカーが苦手であろう低音ソフトを持ち込まれたお客様が多かったのですが、SH-SP7は軽〜くその難題をこなしていました(笑)。

特筆すべきは、小音量時のパフォーマンス。小型スピーカーで大音量再生にどうしても限界があるとするならば、ダイナミクスを広くとるためには、より小さな音の再現性を高めれば良いのです。一般のリビングや書斎では、部屋を揺るがすような超大音量は出さないはず。そこでSH-SP7は、極小音サウンドに長けた設計とすることから、広大なダイナミックレンジを得ることに成功しています。

特別ゲストとして、五感さん工房フリークさんにご参加いただきました。SH-SP7プロジェクトのキーパーソンであるお二人をご紹介できてよかったです。なかでも「初回ロットの20セットは、丸太を製材したままの状態で納入される、最高級ウォールナット材から製作します。」という工房フリークさんの発言は、予約のスピードを一気に早める結果に(笑)。

参加された皆様が、呆れて笑ってしまうほど驚かれていたのが、SH-SP7のリア・ビュー。一般的なスピーカーなら手抜き素材を使用する背面に、なんと15mm厚ウォールナットの無垢一枚板を使用しています。SH-SP7は、音のためならば手抜きはしません。正面から見えなくとも、ユニットの背圧がかかり、なおかつSPターミナルがある重要な背面は、堂々たる無垢一枚もので勝負します。

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イベントが終了したのは、23時半。たくさん聴いていただけて、SH-SP7の良いスタートとなりました。来週の内覧会#2にも、ぜひご参加ください。ありがとうございます。

5/15は新スピーカーの内覧会#1

明日5月15日(金)は、フライデーイベント『新スピーカーの内覧会#1』です。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

いよいよ明日は、新スピーカー“SH-SP7”の初披露です。スピーカーの詳細は、下記URLで発表しました。
http://www.reqst.com/news090514SP7.html

ルックスの目玉は、やはり“ビンテージ加工”でしょう。スピーカーに採用するのは、おそらく業界初だと思います。ブラックウォールナットの重厚なバッフルとのコンビネーションは、ずっと眺めていたいほど魅力的です。

サウンドも、もちろん強力。このサイズからは想像できない広大な音場が再現できます。低音も、一般的なバスレフ式とは全く異なる音質で、深く瞬発力のある音楽の土台を形成します。我が家でサラウンドのフロントスピーカーでテストしたときは、サブウーファーをオフにしたほどでした。

明日は、このエンクロージャーを製作していただいている工房フリークさんも参加される予定です。エンクロージャー製作の裏話など、教えていただけるかもしれません。

SH-SP7は、やはり見て、触れて、なにより聴いていただきたいと思います。写真では、この美しさがなかなかお伝えできません。まさかこんな音が、10万円台前半のスピーカーから飛び出すとは、私自身想像もしていませんでした。

明日は、様々なソフトを用意し、SH-SP7の魅力をご紹介するつもりです。18時よりデモを開始しますので、てきるだけスタート時よりご参加いただけると嬉しいです。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

新スピーカー明日発表

お客様よりオーディオ相談をお受けするとき、問題の原因がスピーカーの性能による場合が多いと感じます。それは高額なスピーカーが必要という意味ではなく、スピーカーの“音楽を描き出す能力”が高ければ、簡単に解決するお悩みが多いと思うのです。スピーカーの音楽表現力が圧倒的ならば、たとえセッティングなどに細かく気になるところはあったとしても、スーッと感動に浸れるものですから。

新スピーカーは、その“音楽を描き出す能力”に非常に長けています。私が出合ったスピーカーの中でも最高峰であると、自信を持ってお答えできます。何百万円するスピーカーでも、ここまで音楽の深みが表現できるかどうか。

当初は、安価な入門機を開発するつもりでスタートしたプロジェクトでしたが、いつの間にかこんな凄いサウンドを放つスピーカーを誕生させてしまいました。もともと価格設定を抑える設計でしたので、結果的にとんでもないコストパフォーマンスが実現しています。音質と価格のギャップでいけば、こちらも世界最高峰(笑)。

サウンドはもちろんのこと、ルックスも素晴らしいスピーカーです。オーディオ誌編集者やライターさんからも「今まで見たことが無い。」とご感想を頂戴しております。ヒントは、形状ではなく“素材感”とでも言いましょうか。思わず近寄って眺めたくなるほどの存在感があります。およそ200mm角という小型サイズながら、重厚なオーラを放つような不思議な魅力のあるスピーカー。写真でうまく伝わるかどうかという心配はありますが、明日の発表をご期待ください。

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新スピーカー#1

#1)『コンセプト』

■大型スピーカーのような“迫力”と、小型の“繊細さ”を同時に持つスピーカー

大型スピーカーは魅力的です。雄大なサウンドステージ、余裕ある豊な低音、迫力ある堂々たるサウンドは、大型ウーファーがもたらす快感があります。ゆったりと流れる音楽と時間。オーディオの醍醐味であり、誰もが一度は憧れるシーンではないでしょうか。

一方、小型スピーカーの手軽さは快適です。最も顕著なのは、置き場所の問題でしょう。テレビが大型化するに伴い、リビングのスピーカー設置面積は失われていきます。小型スピーカーならば、TVボードの上に置いたり、書斎ならばパソコンの脇に設置することが可能です。サウンドも、大きさの制約から特に低域再現に限界はあるものの、小型ウーファーならではのスピードと瞬発力のあるベース音が楽しめます。フォーカスの合った、繊細な音像も魅力です。

小型スピーカーでありながら、そのサイズに囚われない自由な音楽表現。コンセプトの出発点がこれでした。


■所有満足感のあるリーズナブルなスピーカー

『小型スピーカー=安物』なのでしょうか。例えば腕時計のように、小さくとも存在感のあるモノがあります。大型スピーカーの独壇場と思われる重厚なルックス、眺めていたいような所有満足感は、小型スピーカーでも最高峰のサウンドとともに実現可能なはずです。

一方、サイズが小さければ、価格を抑えた設計ができます。高級でありながらリーズナブルな価格という、相反する目標を目指したのが新スピーカーです。

小型ながら、サイズの枠を超えるスケール感は、目の前に広大に広がる音場と、大地に根を生やしたような豊かな低音の実現によるものです。部屋を揺るがすような大音量再生だけを諦めることにより、スピーカーはここまで革新できました。

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5/8はフライデーイベント

明日5月8日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

新スピーカーの内覧会#1が、来週15日(金)と迫ってきました。明日8日は、まだその姿をお見せすることはできませんが、情報だけならば少しくらい口を滑らしてしまうかもしれません(笑)。それほど素晴らしい仕上がりで、早くご披露したくてウズウズしています。

今後のイベントは新スピーカーが中心となってくるでしょうから、明日はメインシステムをじっくり聴いてみようと思います。DW-S1やDSW-T1 Signatureで、DAC-NS1Sのバージョンアップの仕上がり具合をご確認ください。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

※明日のイベントは、私のスケジュールの都合で、定時で終了させていただきます。申し訳ございませんが、2次会延長はありません。イベント後半から参加される予定のお客様は、どうぞご注意ください。

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