電源について

お客様宅へ納品にお伺いしたときに、自分なりに問題意識を持ちながらセッティング作業していました。これは、皆様がオーディオを構築していくときにも役立つ情報ではないでしょうか。連載が止まってしまっている『オーディオ入門』を、ブログのカテゴリーとして再開したいと思います。

ソフトの中にある“音楽の記憶”。音楽を心に届けるためには、いくつかの条件を整えていくと、音楽が滞ることなく伝わってきます。特に、電源、配線、機器のセッティング、スピーカーのセッティング、ルームチューニングという、5つの条件は重要です。今日は電源について解説してみましょう。


【電源】
その名の通り、電気の源です。音楽の記憶は、電気の力を借りて実体化します。電源が良質であれば、それだけ音楽は変質せずに姿を現すことができます。

今回の納品では、レクストダイレクトで販売している“電源タップ&ケーブル・セット”を使いました。電源は“鮮度”よりも“質”だと思います。壁コンセント直接よりも、この電源タップ経由のほうを、私は高く評価しています。どのような場所へセッティングに伺っても、会議室のようなイベント会場でも、この電源タップがあればいつも安心。オーディオに最適な、良質な電源が確保できます。マスタリング・スタジオでも、多く採用されている電源タップ&ケーブル・セットです。

壁コンセントは、最近は銘柄には凝っていません。WN-1318で良いと思います。それよりもクリーニング。差込口の中は、実は真っ黒。私は、薄いプラカード(会員証のようなもの)を小さく切って、薄い鹿皮を挿入させることでクリーニングしています。江川先生に教わった手法です。クリーニングをすると、壁コンセントの銘柄以上に壁コンセントをグレードアップできるかもしれません。

そして電源ブレーカーのレゾナンス・チップ・チューニング。親ブレーカーのスイッチ(上側)にブロウ、親ブレーカーのボディーにMoon、子ブレーカーのスイッチ(上側)にスノウが、チューニングの雛形です。大手スタジオでもたくさん採用されている実績あるポイントですので、ぜひお試しください。音量が2dBくらいアップしたように、エネルギッシュに鳴るのが特長です。

電源環境が成功していれば、オーディオの1/3は成功したようなものです。ぜひいろいろトライしてみてください。

2/27はフライデーイベント

明日2月27日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

レゾナンス・ピット裏技の導入により、レクスト試聴ルームは膨大な音楽エネルギー放出に成功しました。CDソフトの再現という条件をつければ、間違いなく世界最高峰だと思います。

もちろん、スピーカーやアンプの表現力は、様々な好みがあることでしょう。大型スピーカーや真空管アンプは、私も大好きです。ただ、音楽エネルギーとしては、世界選手権があるならば、圧勝する自信があります。一般的なCD再生と比べると、体感で軽く4倍くらいはエネルギー量がある印象です。

この安定した音楽再現は何でしょうか。ドスッとくるベースドラムの音を、炸裂するホーンセクションを、色っぽい女性ボーカル・・・オーディオを愛する全ての皆様に聴いていただきたい音楽が、レクスト試聴ルームで実現しています。

お好きなCDソフトをご持参いただければ、それはそれは驚いていただけることでしょう。CDという知り尽くした感のあるフォーマットに、溢れんばかりの音楽が記憶されていることをご確認いただけると思います。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

お客様宅へ

本日は、お客様宅へ納品へ行ってきました。レクスト試聴ルームとほぼ同じセットを一括でご購入いただいたので、セッティングをサービスとして行うことにしたのです。

お客様のご要望を聞きながら、スピーカーを設置する場所を決めます。大型テレビは、オーディオの教科書ではスピーカーの間に置かないほうが良いとされていますが、使い方によっては大きなバッフル板と考えることができます。今回も、テレビが良い低音を導いてくれました。5mm程度ずつ前後に動かし、最適のテレビ位置を探します。スピーカーのフロント面より少し下がった位置で落ち着きました。

nouhin2251.jpg

システムをご紹介しましょう。
CDプレーヤー: アーカム/CD73T+NS441D
D/Aコンバーター: REQST/DAC-NS1M
プリアンプ: SOULNOTE/sa1.0+REQST
パワーアンプ: MARANTZ PRO/DA04+REQST×2
スピーカー: REQST PRO/DW-S1
ケーブル類: REQST/Zシリーズ

nouhin2252.jpg

機器を入れた棚は、扉を閉めると素敵な絵となる構造です。実は、ここに一番苦労しました。パワーアンプの奥行が長すぎて、扉が閉まらないという大問題。棚の裏板をカットし、パワーアンプのラックマウント金具を外すことで、なんとか美しく収まりました。

nouhin2253.jpg

音出しを始めると、センター音像もしっかりしており、大きなルームチューニングの必要性は感じません。背面の壁にレゾナンス・チップ・スノウを1個、ダイニングテーブルの底にレゾナンス・チップ・ブロウを1個貼りました。

劇的だったのは、ブレーカーのレゾナンス・チップ・チューニング。親ブレーカーのスイッチにブロウ、親ブレーカーのボディーにMoon、子ブレーカーのスイッチにスノウと、雛形通りのブレーカー・チューニングです。これが突破口となり、エネルギッシュに音楽が鳴り響きます。

レゾナンス・ピットのおかげで、機器の設置に対する不安がなくなったのは、大きな成果です。今回も、普通の棚板でしたが、フルで設置したレゾナンス・ピットのおかげで、良い状態で機器がセッティングされたのと同様の状態が再現できました。

王様席を離れ、部屋のどこで聴いても音楽が楽しめるこの感じが出ました。私がお伺いした面目が立ったというものです(笑)。機器の性能が充分に発揮できていると判断し、自信を持って合格の太鼓判を押しました。

オーディオのセッティングは、なかなか難しいものです。私達のように、仕事としてセッティングを行っている者には簡単な判断も、ひとつ見逃すと迷い道に入ってしまうことも。「自分で行うから良いのだ」というご意見もあるでしょう。しかし、ガーデニングに例えると、土と触れ合うことが好きな方もいれば、庭師にお願いした庭を眺めるのが好きな方もおられると思います。“音楽を聴くことを楽しみたい”と考えるならば、私達にご依頼いただくのも、ひとつのオーディオではないでしょうか。

お納めした機器達が、良い音楽を奏で、末永く愛されますように。

2/20イベントレポート

2/20のフライデーイベントのレポートです。

発表したばかりの『レゾナンス・ピット裏技』の試聴会。すでに試した人、これから試す人と、お客様も様々です。

全体的に「そんなに変わるのかな?」というイメージで、イベントは進行していきました。それでも、レゾナンス・ピットを電源ケーブルに試していくと、CDトランスポートから始まり、DAC、プリアンプ、パワーアンプと増やすにつれで、音質がグレードアップしていくのを全員で確認できます。「ここまで凄いとは・・・。」「今夜は眠れそうにない。」など、嬉しいご感想が続出です。

実際にレゾナンス・ピットを設置している状況、そして音質がどのように変化し向上していくかをご確認いただければ、この裏技はそんなに不思議な現象ではありません。多くの機器は、3個か4個の足で設置されています。太めの電源ケーブルを使うと、その電源ケーブルの設置場所が、もう1個の足となっているのではないか。4個足の機器ならば、電源ケーブルは5個目の設置足と仮定できるという提案です。

電源ケーブルが5個目の設置足として機能しているならば、その場所で機器の不要振動をレゾナンス・ピットでコントロールできるはず。これが、新しいレゾナンス・ピット裏技の概念です。

イベントでは、レゾナンス・ピットを購入して帰られるお客様が多数。レゾナンス・ピット裏技は、大成功です。ちょっぴり設置が難しいですが、レゾナンス・ピットのあの感動がもう一度味わえますので、上級テクニックとしてご活用いただければと思います。

2/20はフライデーイベント

明日2月20日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

昨日発表しました“レゾナンス・ピット裏技”の試聴を行います。電源ケーブルに伝え流れている機器の不要振動を、レゾナンス・ピットで逃がしてやろうという試み。これが素晴らしい成果を上げています。

今日もいくつかのソフトを試聴しましたが、音楽の解像度と濃さが両立しているという、なんとも嬉しくなる状況です。こんな日は、また大好きな懐かしいCDを取り出して(笑)。もちろん、テスト時はジャンルが偏らないよう試聴しています。その次は、思い出のCDが、当時よりも感動できるかというテーマで聴いてみるのも、良い確認になるものです。

今日は、『FESTIVAL/Lee Ritenour』の4曲目。マーカス・ミラー氏の小気味良いベース・ソロが後半にある曲です。レコード盤を含め、たくさんのソースで何度もこの曲を聴いてきましたが、人生最高のパフォーマンスが目の前で鳴ってくれています。メンバーが当時の若さそのままに、目の前で再レコーディングしてくれたのではないか。そのくらいの鮮度で、熱い演奏が楽しめました。

明日は、時間に余裕があれば、初代DAC-NS1Mも聴いてみたいと思います。今月末にもう1台入荷する予定ですので、2台のDAC-NS1Mがあります。中古とはいえ、再チューニングして生まれ変わったお買い得機です。ぜひ聴いてみてください。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

pit+power3.gif

速報!レゾナンス・ピット裏技

横から置くインシュレーター“レゾナンス・ピット”の、最新裏技です。ぜひ追試をお願いします。ご感想を掲示板にいただけると嬉しいです。

レゾナンス・ピットは、機器の不要振動を逃がすことを想定し開発しました。そうすると、一般的なシステムならば、プレーヤーとアンプの2セットで終了してしまいます。裏技にラックの足がありますが、レゾナンス・ピットの奇跡的な音質向上をもっともっと楽しんでみたいものです。更に良質なポイントがないか、あれこれ挑戦していました。

レゾナンス・ピットは機器用に開発していますので、今までスピーカーや電源タップ、ケーブル関係に試しても、自信を持ってご紹介できるほどの成果が得られていません。もちろん、システムの環境によっては、電源タップなどは良い結果が出ている場合もあるようです。

“機器の不要振動”というワードに着目しますと、機器から伸びている電源ケーブルはどうでしょう。電源ケーブルZ-PRC01は、結構な太さです。機器の不要振動が、ケーブルを伝って床に伝わっているかもしれません。これをレゾナンス・ピットで逃がしてみては・・・。

レクスト試聴ルームで一番太い電源ケーブルは、CDプレーヤーのZ-PRC01 PLAYERです。試しに、レゾナンス・ピットで電源ケーブルを挟んでみました。

第一印象は「あまり効果が少ないかな?」とも思ったのですが、レゾナンス・ピットが馴染んでくると、いやいやどうして。ボーカルが浮き彫りになるような、実在感ある音像。音のキツさはありません。レゾナンス・ピットの良さの延長線上にあるような、表情豊かで太いサウンドが魅力的です。

これに気をよくして、次々と電源ケーブルにレゾナンス・ピットを試してみました。置く場所は、下図のように、機器側に近いほうの電源ケーブルと床の設置点付近です。

pit+power1.gif

合計5セットのレゾナンス・ピットを電源ケーブルに使いました。CDトランスポート、DAC、プリアンプ、パワーアンプ×2です。これだけ増やしたのに、固有の音の癖が乗らないのが、いつもながらレゾナンス・ピットの驚かされるところです。

音量が2dBほど大きくなったように感じます。シンバルの響きの長さは、今までに無いもの。本物のシンバルを叩いた経験のある人なら、ガツンと叩いてから凄く余韻が長いのをご存知のはずです。あのアタック感と長く伸びる響きを、オーディオから感じることができるのです。これは凄い。

こんな良い音が出た日は、大好きなCDを聴きたくなります。『MOUNTAIN DANCE/Dave Grusin』の2曲目、マーカス・ミラー氏のフレットレス・ベースで一番好きな曲です。

音の密度が今までと比べものになりません。更に洗礼され、どこまでも美しく綺麗です。スピーカーの左右外側に展開する音場は、まるで良質なサラウンド再生を聴いているよう。いやはや、試聴を忘れて聴き惚れてしまいました。

その他にも、いろいろなCDを聴いてみましたが、今回のレゾナンス・ピット+電源ケーブルで一番感じるのは、“音の濃さ”です。「濃すぎる?」、「いや、濃いほうが嬉しいでしょう、やっぱり!」といった会話があったほどです。

良いことばかりのようなレゾナンス・ピット+電源ケーブルですが、この設置がたいへん難しいのが欠点です。とてもレゾナンス・ピットの取扱説明書には書けない、超難関ポイント。レクスト試聴ルームの後ろ側は、たいへんな状況になっています。

pit+power2.gif

レゾナンス・ピットの上級テクニックと言えるこの裏技。電源ケーブルが少し動くとレゾナンス・ピットは外れてしまいますので、あまり神経質にならず「電源ケーブルにレゾナンス・ピットが触れていればいいか。」くらいの気持ちでトライされると良いと思います。

ポイントは、機器に接続されている電源ケーブルということです。ブレーカー付近や電源タップの近くなどでは、残念ながらレクスト試聴ルームでは良い結果が出ませんでした。ラインケーブルやスピーカーケーブル、デジタルケーブルも、お薦めできません。機器の電源ケーブルと不要振動の関係に、レゾナンス・ピットが効力を発揮しているようです。

オーディオでこれだけ良くなるなら、自宅のテレビやHDDレコーダーにも良い結果が出るかもしれません。皆様も、ぜひいろいろお試しください。

少量生産の良さ

レクストのスピーカーやD/Aコンバーター。最大の特長はその音質ですが、生産方法も一般的な機器と大きく異なります。

スピーカーならば、工場で木工加工及び塗装されたエンクロージャーを、1台ずつレクストで組み立てます。完成後は入念な試聴チェックと、健康診断の簡易測定を行ったのち、晴れて出荷です。D/Aコンバーターは、工場で生産されたものに、レクストで1台ずつチューニング作業を行います。その後、入念な試聴チェックを行い完成です。

そう、生産作業に加え、レクストでは必ず1台1台の音質を確認する作業を行います。音楽を扱う機器において、この当たり前の作業が、大量生産では行えないのが現実です。

レクストでは、スピーカーやD/Aコンバーターを楽器と同じように考えます。一度も音楽を奏でず出荷される楽器があるでしょうか。私がオーディオ機器に求めるのは、家電ではなく楽器同様のクオリティーです。

大量生産を考慮しないからこそできる、設計もあります。例えば、スピーカーのネットワークは、基板を使用せず、コンデンサーを極太ケーブルに銀+金メッキスリーブで圧着しています。D/Aコンバーターは、省エネよりも音質を優先。高い電源電圧で充分な電流を流しています。量産機では、高温になるのと電解コンデンザーの耐電圧を高くとらなければならず、コストアップのため最近では嫌われる設計です。少量生産ならば、面倒でも多少のコストアップでも、音質のためならば全てが許せるのです。

当初は、大量生産できないことへの悩みもありました。しかし、どうしても工場ではできない作業、任せられない作業、自分達で行わなければならない作業があるのです。少量生産でも良いのではないか。いや、そのメリットが大きくあるのではないか。最近はそんなふうに考えています。

ns1s0217.jpg

2/13イベントレポート

2/13のフライデーイベントのレポートです。

オーディオライター鈴木裕さんがイベントに遊びに来られましたので、懇親会を含め大いに盛り上がりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。

「嫉妬するほど。」というご感想を頂戴するほど、開発中のCDトランスポートとDAC-NS1Sのコンビネーションは素晴らしい仕上がりです。興味深いのは、「音楽の速さではなく、時間の流れがゆっくりに感じる。」というお客様のご感想。それだけ音楽に深くトリップできるからでしょうか。

実は、イベント中に気になっていたことがありました。「ちょっと薄味かな。」と。鈴木さんからは、「素晴らしい。あえて重箱の隅をつつくならば、もう少しだけしっとり感があればかな〜。」とのこと。言葉は違えど、どうやら同じところが気になっているのかもしれません。

イベント当日は、ラインケーブルを新調したばかりでしたので、そのエージング不足かと思っていました。しかし、土日でエージングしたにもかかわらず、薄味の印象は今日も感じます。具体的には、スーパーローのあたりの押しが弱いのです。

結果を先に言えば、私のミスでした。実は、DAC-NS1Sの部品を、試聴機のやりくりの都合で、一部借用していたのです。部品を元に戻せばよいと考えていたのですが、それが甘かった!やはり完成した状態でチューニングしなければ駄目だったのです。

再度チューニングし直したDAC-NS1Sは、本当に見違えるような惚れ惚れするサウンド。スーパーローの表現力が、見事に復活しています。小型スピーカーで朗々と鳴るこの低音こそ、大型スピーカーを使用されている鈴木さんに聴いていただきたかったのに・・・残念です。

今日のこの音を聴いてしまうと、先週のイベントは80点。甘くて90点。オーディオの厳しさを再確認した今日一日でした。私の失敗を、どうぞお許しください。イベントに参加いただいた皆様、本当に申し訳ございません。次こそは、バッチリの状態でパフォーマンスできるよう頑張ります。

2/13はフライデーイベント

明日2月13日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

先日、お客様が飛び込みで試聴に来られました。レクスト試聴ルームは、メーカーの開発室ですので、ご予約がないと聴いていただけない場合が多いです。システムをバラしている時もあれば、お見せできない開発中の製品があったりしますので。そのあたりが、普通のオーディオショップと違うところです。

その日は、ちょうど貸し出し用DAC-NS1Sのチェックを行っていましたので、少しの時間でしたが試聴可能でしたので良かったです。クラシックのCDを数枚聴かれて、「音の存在感・・・実在感と言うのでしょうか。素晴らしいです。何より、音の取りこぼしが無い!」とのご感想でした。

明日のイベントは、オーディオライターの鈴木裕さんも遊びにこられるとのこと。せっかくの機会ですので、いい音楽を楽しんだあとに、鈴木さんと一緒に懇親会はいかがでしょうか。会費2,000円〜3,000円程度で、近所のお店を予定しています。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

アップサンプリングについて

DAC-NS1Sの開発には、明確なコンセプトがありました。それは、44.1kHz/16bitをそのまま再生したいということです。

音楽ソフト制作において、未だに高額な予算を割いてマスタリングという作業を行います。これだけテクノロジーが進歩すると、オート・マスタリング・ソフトが隆盛しても良さそうなものです。しかし、例えば96kHz/24bitでミックスダウンされた音楽を、44.1kHz/16bitのパッケージに変更するためには、やはり人の力が必要なのです。機械まかせのオート変換では、音楽の情熱をそのままお届けすることはできません。

音楽再生時にも同様の現象が起こります。せっかく制作スタッフが時間と予算をかけて生み出した音楽を、ICが勝手にアップサンプリング変換して良いものでしょうか。

CDソフトが44.1kHz/16bitデータである以上、レクストではそのままD/A変換したいと考えます。DAC-NS1Sは、マスタリングスタジオでも多数採用されています。96kHz/24bitマスターのデータが入力されれば、96kHz/24bitで動作します。デジタルで音楽を変質させるのではなく、記録されたそのままを高音質で再現するのがDAC-NS1Sの使命です。

新型D/Aコンバーターを開発中かどうかの問い合わせを、たくさん頂戴します。全くそんなことは考えていません。それよりも、DAC-NS1Sを多くの方に楽しんでいただくために、いかに長く生産できるかを考えています。確保を始めているIC部品もあるほどです。

DAC-NS1Sは、間違いなく最高峰のD/Aコンバーターです。貸し出し試聴機は、およそ3週間待ちくらいですが、ぜひ一度聴いてみてください。

2/6イベントレポート

2/6のフライデーイベントのレポートです。

「DRESSシリーズの試聴をしたい。」と事前にお電話を頂戴していましたので、普通のCDプレーヤーからイベントをスタートすることにしました。DENON/DCD-1650AEです。

未チューニングのCDプレーヤーとはいえ、電源ケーブルにZ-PRC01 PLAYERと、ラインケーブルにZ-LNC01 Specialという助っ人を投入しました。RSとDRESSをスクエアで比較試聴です。重さも大きさも同じ、叩いてもコンコンという響きも同じ。でも、音質は全く異なります。RSはHi-Fiで、DRESSはヴィンテージと、ハッキリと個性が別れます。

レゾナンス・ピットも交えて試聴したところ、私はピットとスクエアは同時使用しないほうが良いという印象でした。では3つのうちで良かったのはどれかというと、やはり最新作のレゾナンス・ピットに一票を投じたいです。

私としては、普通のCDプレーヤーとしては、まずまずの音質だと思ったのですが、お客様は不満顔。早めにDAC-NS1Sを投入することになりました。DCD-1650AEをトランスポートとし、DAC-NS1Sを聴きます。ラインケーブルを繋ぎ換えての公平な比較でしたので、アンプやスピーカーは全く同じ条件です。それでも「こんなに違うのですね。」とため息がもれるほど、音楽再現のまさに格が違うという印象でした。

そしていよいよ、開発中トランスポートとDAC-NS1Sのコンビネーション。これはまた、世界が違います。お客様からは賛辞の嵐です。長くフライデーイベントを開催しておりますが、ここまで絶賛いただいたのは初めてかもしれません(笑)。ありがとうございます。

2/6はフライデーイベント

明日2月6日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

昨年末のエンジニア赤川新一氏イベントで聴いた96kマスターは、お客様の間でもかなり衝撃的だったようです。未だに、「我が家の自慢だった音が、寂しく聞こえるようになってしまった。」、「あの音が忘れられない。」、「家で、ああいう音が聴けないものか。」と、ご感想を頂戴します。

レクスト製品の優位点は、生楽器のレコーディング・モニターや、96kマスターの再現を可能としているところです。実際に、96kマスターで鳴っているスピーカーやDAコンバーターを体験すると、いかにレクスト製品の潜在能力が高いか、ご確認いただけたことでしょう。もし、音の鮮度では96kマスターの上を行く生演奏のモニター音を聴いたなら、オーディオ好きならば眠れなくなるかもしれません。

では、CDソフトの再生では、それだけの感動は得られないのでしょうか。音楽制作に関わるスタッフは皆、がっかりさせるためにCDソフトを作っているわけではありません。音楽はCDソフトになろうと、生演奏や96kマスターに負けることなく、きっと私達の心に届くはずです。

“量”という問題では、CDソフトは元々の音楽よりも、ずいぶん小さくなっています。しかし、音楽は“量”だけで決まるものなのでしょうか。そこに、今回の突破口がありました。DAC-NS1Sを中心とした、新しい“TWIN-NS”の概念。これで、CDソフトの音楽再生の世界観を変えることができそうです。

イベントで96kマスターの音を体験した方が、その“思い出のサウンド”から開放されています。手に入らないものを追いかけなくとも、ご家庭で“夢”は手に入ろうとしています。近い将来に実現可能なその夢の音楽再現を、明日のイベントでもご披露できれば嬉しいです。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

レゾナンス・ピット第3ロット

お蔭様で、レゾナンス・ピットは初回200セット、第2ロット200セットを完売し、すでに第3ロットも100セットを超え出荷しております。ありがとうございます。

オーディオ機器を買い替えなくとも、ここまでグレードアップできるサイド・インシュレーターという新発想は、非常に明るいニュースです。オーディオは、次々と良い音を手に入れたくなるものです。そのたびに機器を入れ替えていたのでは、お小遣いがいくらあっても足りないでしょう。そういったときは、レゾナンス・ピット。投資は5,800円ですが、理想のセッティング状態を手に入れたお手持ちの機器の潜在能力に驚き、そして惚れ直していただけるのではないでしょうか。

仕事でのオーディオ機器はもちろん、プライベートでもレゾナンス・ピットは手放せない存在となりました。ブルーレイレコーダーに1セット、プラズマテレビの置いてあるローボードの足に1セットと、自宅で私もレゾナンス・ピットを愛用しています。映画のリアル感がアップし、もう戻れないという印象です。

一番多くレゾナンス・ピットをご購入されたお客様は、マスタリング・エンジニアさんの20セット。機材の量がオーディオとは比べられないのですが、それだけ追加しても効果的なのがレゾナンス・ピットの特長です。音を可変させるのではなく、あくまで機器を理想のセッティング状態に近づけるのですから。

オーディオ誌に、レゾナンス・ピットの置き場所を前後させるという情報が掲載されています。あれは、試作品のときの特性で、製品版のレゾナンス・ピットは説明書の通り、およそ真ん中に置いていただければ良いように開発しました。とはいえ、効き目は前後させることにより調整できますので、効果を弱めたい場合は前方へ移動させてみるのをお試しください。

ぜひ、レゾナンス・ピットで、良いセッティングのときの愛機の実力はどのようなものか、楽しんでいただければと思います。ご不明点は、お電話でもメールでも、お気軽にお問合せください。

pit0204.jpg

ブルースペックCD

先週のイベントで、ブルースペックCDの比較試聴を行いました。ブラインドでCDソフトをシャッフルして聴いていますので、先入観はかなり無い状態で聴けていると思います。

レクスト試聴ルームでは、ガラスCDやSHM-CDは、あまり高い得点が得られておりません。ソフトの品質は高くなっているはずなのに、残念な結果です。音色の違いは、もちろん一聴して全員が認識できるのですが、ある一定の方向、例えば音質が明るくなるといった傾向を感じられます。

その点、ブルースペックCDは評判が良いです。今まで4枚ほどイベントで聴きましたが、参加者全員が高く評価しています。もちろん、マスタリングの違いはチェックしていますので、なかなか優秀な結果と言えるのではないでしょうか。

HQ-CDは、タイトルに好みのものが出ていないので、まだ聴いていません。ガラスCDは1枚、SHM-CDは5〜6枚を聴いただけですから、まだ結論付けるのには早すぎます。

でも、ブルースペックCDは、『また買ってみたい』という魅力があったのは確かです。私の第一希望は、旧譜の再発よりも、好きなアーティストの新譜がブルースペックCDで発売されることです。こういった高品質CD盤は、新譜でこそ真価が発揮できるのではないでしょうか。

1/30イベントレポート

1/30のフライデーイベントのレポートです。

お客様は少なかったのですが、その分じっくり新サウンドを研究することができました。2次会延長を含め、4時間ほどの試聴です。

今回のイベントで、“なぜ、ここまでリアルなのか”という謎が分かってきました。音の実在感とも言える部分です。感じたままに、解説してみます。

『スピーカーが消える』という例えがあります。これは音楽のフォーカスが合ってくることで実現し、優秀なシステムならば問題なく可能です。レクスト試聴ルームで聴く“新サウンド”と呼んでいる音楽再現は、間違いなくその先にあるものに思えます。スピーカーが消え、音楽が“在る”状態です。

左右のスピーカーから音が発せられ、例えばボーカルなどはその中間に定位します。ファントム音像と呼ばれているものです。この幻影が、実在するように感じるとしたならばどうでしょう。

具体的には、ドラムのキックなどの音圧が、スピーカーの間から飛び出してきます。普通は、圧力はウーファーから感じるものです。いや、今までもスピーカーからでなくファントム音像から音圧を感じていたのかもしれませんが、そのエネルギーが違う。何も無い空間から、パッと発音されるので、今までと異なる感覚で音楽に心奪われていくといった印象です。

私も10年この仕事をやっていますが、初めての体験ですので、なかなか説明が難しく、もどかしいところです。もう少し研究していきたいと思います。とにかく、CDソフトの新しい音楽再現が実現しているのですから、こんなに幸せなことはありません。

Profile

image
株式会社レクスト
0267-31-0889(Tel)
info@reqst.com

New Entries

Categories

Archives(1123)

Link

Search