2008年最終ブログ

2008年の最終ブログです。まずは、先週のフライデーイベントのレポートから。

なんと、サプライズ・ゲストとして、日本を代表するマスタリング・エンジニアの小泉由香さんがイベントに参加されました。レゾナンス・ピットと新ケーブルの試聴で来訪された小泉さん。来年の課題についてミーティングしていたら、そのままイベント時間へ。イベント終了時間までおつきあいいただきました。

小泉さんと一緒に、SHM-CD、ブルースペックCD、US盤、通常盤などを聴き比べ。お客様がブラインド試聴で、一発でどの盤か聞き分けられたのに、私も小泉さんもビックリ。流石です。

マスタリングの最新事情なども実際にお話しいただき、貴重なイベントとなりました。小泉さん、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございます。


さて、今年個人的に気に入ったCDをご紹介して、締めくくりたいと思います。2008年ベストCDを1枚に絞りきれず、2枚となってしまいました。

まずは『S.M.V』。3大ベーシストによる夢の競演アルバム。東京ビルボードのライブにも行ってきましたが、約1時間半のステージは、ほぼ全てがベースソロ。素晴しかったです。実は、オーディオ的には再生が困難な1枚ですので、ぜひ挑戦してみてください。いろんなところで聴かせてもらいましたが、なかなか上手く鳴っているシステムに出会えないほど難しいです。低音の解像度とフォーカス合わせが必要で、普通のシステムではモコモコな音になってしまいます。ブリブリした香ばしい低音が聴ければOK。ヘッドホンとスピーカーを聴き比べたりすると、自分のシステムの低音表現にショックを受けるかもしれません。レクスト試聴ルームでリクエストいただければ、最高峰のパフォーマンスでお応えできると思います。

もう1枚は、スペシャルイベントのテーマであった『マブイウタ/宮良牧子』。2008ベストCDは『S.M.V』で決まりかと思っていたら、最後に素敵なアルバムが登場しました。アメリカ産のニクいサウンドとはまた違う魅力の、日本ならではの録音、ミキシング、マスタリングの素晴しさが堪能できます。DAC-NS1Sが使用機材として活躍したとのこと、新しい機器を見事に自身の技として昇華されたエンジニアさんお二人に脱帽です。自分の好きなアーティストが、この仕上がりだったら、どんなに幸せでしょうか…なんて思ってみたり。

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来年も引き続き応援よろしくお願いします。
皆様、良いお年をお迎えください。

12/26はフライデーイベント

明日12月26日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

2008年最後のイベントです。DAC-NS1Sの進化、トランスポートの新技術、レゾナンス・チップ10周年新技、スペシャル・ラインケーブル、そしてレゾナンス・ピット・・・。様々な音の革新があった1年でした。その集大成を、2009年の展望とともに皆様と聴いていきたいと思います。

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また、明日は2008年最終日ですので、イベント終了後に懇親会を行いたいと思います。会費は、2,000円程度を予定しています。20時過ぎには試聴ルームを出てお店へ移動しますので、終盤からイベントに参加される予定の方はご注意ください。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

12/20イベントレポート

12/20のスペシャルイベントのレポートです。

詳しいレポートは、後日イベントページに掲載します。それにしても驚いたのは、96kHz/24bitのマスター音源。実は、CDソフトの再生にかなり自信があったので対決しようと考えていたのですが、あまりに圧倒的だったので勝負すら行いませんでした。まさに規格の“格”が違うという印象です。

マスター音源といっても、昔のように大掛かりなテープレコーダーは必要なく、価値があるのはデータだけです。実際に赤川氏が持ち込んだのは、片手で持てるほどのKORG/MR-2000S。そこに保存された96kHz/24bitデータをデジタルアウトし、DAコンバーターDAC-NS1Sに接続します。赤川氏が、普段実際に使用されているセッティングと同じです。

そして、奇跡のサウンドがまたも飛び出しました。MR-2000Sにレゾナンス・ピットを置いたときでした。96kHz/24bitのマスター音源でAB比較を行ったところ、レゾナンス・ピットを置いた直後は「同じデーターか?」と思えるほど音の手触りが変わっています。音楽がどこへ向かうのか注視していると、3分くらい経過したあたりから不思議な感覚に包まれました。そこに音楽が“在る”のです。

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赤川氏自身も「3回鳥肌が出た(笑)。」とのこと。レコーディングからミックスダウン作業で何度も聴き続けているエンジニアさんですらそうなのですから、その曲の96kHz/24bitマスター音源に初めて出会う私達は、それはもう夢心地でした。

参加いただけなかった皆様に、申し訳なく感じるくらい素晴らしいイベントとなりました。本当にありがとうございます。

12/20はスペシャルイベント

明日12月20日(土)は、スペシャルイベント『エンジニア赤川新一氏と最新作マスター音源を聴く』です。
 
時間は15:00〜1700 (開場 14:30〜)、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

赤川氏より連絡があり、前の仕事が延びそうで、レクスト到着が16時を過ぎるとのことです。予定通り14:30に開場し、遅く始まる分、終了時間を延長する予定です。

スタートが遅れるそれまでの時間は、このところ飛躍的に向上したレクスト・システムのサウンドをご堪能いただきます。レクストのシーズン2幕開けにふさわしいといいいましょうか、レクスト2009のサウンドを初披露します。2009年は、ここまで音楽再現が発展するという近未来を、一足早く体験してみようではありませんか。ぜひ愛聴盤をお持ちください。

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新しいCD再現をじっくり試聴したあと、赤川新一氏によるマスター音源の解説です。2008年最後のスペシャルイベントは、なんと豪華なのでしょう。

年末でお忙しいとは思いますが、予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。

2段積みとレゾナンス・ピット

レクスト試聴ルームでは、パワーアンプ2台を積み重ねて使用しています。スペースの関係で、アンプの上にCDプレーヤーを置いている方も多いと思います。こういうときにも有効なのが、横から置くインシュレーター“レゾナンス・ピット”です。

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レゾナンス・ピットは、2段積みでも上下の機器両方に効果を発揮します。つまり、下にある機器の側面にレゾナンス・ピットを置けば、上に積んだ機器の音質も向上するということです。これは、一般的な足として敷いて不要振動を遮断するインシュレーターと同様に、レゾナンス・ピットは下側の機器側面から不要振動を逃がし、トータルの効果が得られるためです。

では、3段、4段に積まれた機器はどうなるのでしょうか。おそらく効果は弱まってきます。しかし、オーディオラックにレゾナンス・ピットを試すと、レクスト試聴ルームでは4台の機器全てが音質向上しているように感じるという例がありますから、何段までというのは一概に言えません。ラックは、弱めのオールオーバーなグレードアップなので、レゾナンス・ピットを相乗的に効かせるのに向いています。

2段積み機器のレゾナンス・ピット効果で最も魅力的なのは、バイアンプの場合です。2台のパワーアンプが、理想的な設置状況を得ることで音質が揃ってくる再生音は、素晴らしいものがあります。

レクスト試聴ルームのようにバイアンプを2段積みすると、置き場所の影響が少ないようにチューニングしてあるものの、やはり気になるものです。特に下側のアンプは、上に乗ったアンプの重量と、設置した床面の影響を受けます。レゾナンス・ピットで、この問題がスッキリ解消しているように感じます。音像が、スッと立ち上がるような印象が得られ、左右への微妙な余韻も広がり、細かな音が聞き取れるようになります。レクスト試聴ルームでは、2段積みバイアンプへのレゾナンス・ピットは、良いことだけでデメリットはゼロでした。

アンプの上にCDプレーヤー、CDとDVDプレーヤーなど、機器を重ねて置かれている方には、レゾナンス・ピットは特にお薦めです。2台いっしょに効果が出ますので、お得に感じられます。(レゾナンス・ピットのために機器を重ねるのは、お薦めできませんけれど。)レゾナンス・ピットの最初のポイントとして、2段積み機器へトライされてはいかがでしょうか。

ブルーレイとレゾナンス・ピット

レゾナンス・ピット第2ロットが完成しましたので、我が家のブルーレイ・レコーダーにも試してみました。レクストは音専門なので、最近は映像について私は評価しないようにしています。その禁を破ってもよいかなと思えるほど、素人目に見ても映像が美しくなったように感じました。

音の違いならば、AB比較して100%言い当てる自信はありますが、映像では“良くなる”という基準が自分の中では曖昧です。それでも、良くなっていると感じる部分を分析してみますと、鮮やかになっているのが一番に挙げられます。ライブなどのライティングが活き活きとしています。アニメの光の表現(目が光る、ビーム光線など)が眩しいような錯覚があります。

映像系を楽しまれている方にとっても、レゾナンス・ピットは面白いアイテムとなるのではないでしょうか。少なくとも、我が家ではHDMIケーブルを変更するより、はるかにレゾナンス・ピットのほうが導入効果が感じられました。

さて、レゾナンス・ピットの使い方で、質問がありましたのでお答えします。

多かったのが、「動かないように両面テープなどで固定して良いか?」というものです。これはNGです。レゾナンス・ピットは、手で触れても分からないような微小振動をコントロールすることで、効果を発揮します。薄さにかかわらず両面テープが介在すると、その微小振動がうまくレゾナンス・ピットへ流れてきません。例えるなら、カシミヤの手触りを確かめたいのに、軍手をしながら触るようなものです。機器側、床面側ともに、レゾナンス・ピットは置くだけにしてください。

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写真は、レクスト試聴ルームのDAC-NS1S+レゾナンス・ピット。そのまま置いてあるだけです。これだけで大きく音質がグレードアップするのですから、実際に音を聴いていなければ、私自身信じられなかったかもしれません。横から置くインシュレーター、素晴らしい仕上がりです。

レゾナンス・ピット第2ロット入荷

レゾナンス・ピットの第2ロットが本日入荷しました。お待たせしてしまい、本当に申し訳ございません。ご予約いただいておりましたお客様分は、全数出荷完了しております。到着までもう少々お待ちください。

レゾナンス・ピットは、写真のような箱に入っております。全国のオーディオショップで入手可能ですので、店頭でこのパッケージを探してみてください。

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レゾナンス・ピットが無いオーディオは、私にはもう考えられません。アクセサリーというよりは、機器のパワーアップアイテムという印象です。機器の“足”という問題を、横から置いたインシュレーターで制御するというアイデアで見事に解決します。

レゾナンス・ピットと機器が合体することで、音楽がエモーショナルに、ダイナミックに、そして美しく変貌します。それは加えられた情報ではなく、フォーカスがずれることにより相殺されていた音楽の一部が戻ってくることにより起こる現象です。

歌の魂が、これほどソフトに記憶されていたのを知っていましたか?余韻が、これほど伸びゆくのを知っていましたか?レゾナンス・ピットで新しく出会える音楽があります。

最初は信じられないでしょうから、ワンセットからお試しください。そして、全ての機器にレゾナンス・ピットがセットされた瞬間、相乗効果となって新しい音楽世界の扉を開きます。

12/12イベントレポート

12/12のフライデーイベントのレポートです。

参加されたのは、DAC-NS1Mのユーザー様が4名、DAC-NS1Sのユーザー様が1名と、お目当てはDAC-NS1Mのパフォーマンスだったと思います。しかし、主役はNS441D施工5連奏CDプレーヤーCC4001+NS441Dでした。

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CC4001+NS441Dをトランスポートとし、DAC-NS1Mを聴き始めたところ、試聴ルームの空気が一変。なんともいえぬ、素晴らしいサウンドが鳴り出したではありませんか。その場でDAC-NS1MとCC4001+NS441Dが完売してしまったほどです。

落ち着いて考察してみますと、CC4001+NS441Dを繋いだ直後は、「やっぱりトランスポートの格が違う」というガッカリ感はあったのです。5分くらい聴いたくらいから、もうメキメキと音が良くなっていくのが分かりました。この“5分くらい”というのがヒントです。そう、レゾナンス・ピットの効力が確定するまでのタイムラグだったのではないでしょうか。

CC4001+NS441Dとレゾナンス・ピットは、特に素晴らしい結果が得られているようです。レゾナンス・ピットと合体することにより、CC4001+NS441D単体では想像できなかった性能が得られているように感じます。

この結果は、将来のレクスト製トランスポート開発において、とても重要の研究課題となりそうです。トランスポートはドライブメカで決まると思われていたいましたが、この安価なプレーヤーでこの音を出されると、もっと重要な要因があることが想像できます。

フライデーイベントは、お客様だけでなく、レクストにとっても本当に“学び”に満ちています。ありがとうございます。

12/12はフライデーイベント

明日12月12日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

明日は、新ラインケーブルZ-LNC01 Specialを中心に聴いていきたいと思います。昨日のブログで発表した、『RCAプラグの挿す向き』によるサウンドの劇的変化も実演します。ご期待ください。

そして目玉は、初代D/AコンバーターDAC-NS1Mの登場。新型DAC-NS1Sへの買い替えによる、DAC-NS1Mの下取り中古機が1台出ました。シリアル01です。この下取り機を、ネジのトルク再調整&クリーニング、そして最新バージョン“レベル4”へのチューニングを施工しました。歳末特価28万円(税・送料込)で販売します。

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レクスト試聴ルームに、久しぶりのDAC-NS1Mサウンドが鳴り響いています。新型DAC-NS1Sが3500CCのV6エンジンとすると、DAC-NS1Mは2000Cの直列6気筒ターボ。小気味良いサウンドは、全く別の魅力を放ちます。ユーザー様は、“究極のNS1Mサウンド”に興味があるのではないでしょうか。2台限定で特価販売中のNS441D施工5連奏CDプレーヤー CC4001+NS441Dもセッティングしますので、試聴可能です。どうぞご期待ください。

予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

RCAプラグの挿す向き

レゾナンス・ピットの奇跡のような音質向上と同様に、新ラインケーブル“Z-LNC01 Special”は、レクストの最高傑作のひとつです。特に、NS441D施工機やDAC-NS1M/NS1Sユーザー様には、全員に使っていただきたい自信のケーブル。NS441D機の性能を100%引き出せるラインケーブルは、Z-LNC01 Specialしかないと確信しております。

今日は、Z-LNC01 Specialの画期的使いこなしを発表したいと思います。Z-LNC01 Specialをすでにお持ちの方ならば、予算ゼロで30%の性能アップ、いやそれ以上の音質向上と感じていただけるのではないでしょうか。

発見したのは、セッティング変更のときでした。同じ状況を再現したはずなのに、さきほどと音質が異なることがあります。原因が分からなかったので、細かな条件をそろえていこうとしたところ、重要なミステイクに気付いたのです。

分かりやすいように、Z-LNC01 Specialのプラグを裸にしてみました。今までの私は、RCA規格の丸い端子形状に気をとられていたようです。内部だけに着目すると、写真のように挿す向きがあることが分かります。これだけ形状が異なれば、音質が違うのは当たり前。特にZ-LNC01 Specialは、RCAプラグが大型なので、影響が強めに出たのでしょう。

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RCAプラグの挿す方向を検討したところ、下の写真のように、赤矢印のネジが上を向くように揃えるのが最も好結果でした。

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面白いのは、RCAプラグの挿す方向を揃えると、音楽のフォーカスがピタリと合うことです。右左で合っていなかったり、入力側だけが合ってなかったすると、とたんに位相に乱れが生じます。向きも重要ですが、“整合性”こそが重要なのです。

「こんな微妙なことが判別できるわけがない」と感じられることでしょう。RCAプラグの方向がずれている状態から少し動かしても、ピントの合ってない映像からピントをずらすのと同様です。ピントが合っている状態からピントをずらすと、誰にでも違いが分かります。だまされたと思って、一度RCAプラグの向きを合わせてみてください。具体的には、音が濃くなるような印象が得られます。

考えてみると、XLR端子は差す向きが決まっています。これがピタリと位相が合っている印象の、ひとつの原因かもしれません。音楽制作現場でバランス接続が好まれるのは、もちろん入出力の接続ミスがないことと、ノイズに強い伝送であることなどが挙げられます。もしかすると、プラグの方向が整合していることに、知らず知らずのうちに好感を持っていることも、ひとつの理由に加えられるのかもしれません。

そして、もうひとつ。Z-LNC01 Specialの質問で一番多い、コレクトチャックの締め付け具合です。「軽く締めること」とお返事しておりますが、その加減を伝えるのが難しい。イベントで、「巨人の星の伴宙太のように、逆立ちで体力を奪ってからRCAプラグを締める???」などと冗談で伝えていますが、世代的に分からない方も多いことでしょう。そこで考え出したのが、“一本指締め”です。

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写真のように、人差し指一本でコレクトチャックを締めてください。これならば、余計な力が入りません。ベストな締め具合のときは、朗々とした音楽が鳴り始めます。締めすぎると、音像が小さくなり、乾いた音になりがちです。ぜひ人差し指一本でお試しください。

Z-LNC01 Specialは、“価格を超え、最高峰伝送を実現する”ことを目指したラインケーブルです。従来困難であった音楽の色彩を正確に伝えることにより、実在感の大幅グレードアップに成功しています。しかし、最高性能を発揮させるためには、使いこなしも重要です。ぜひ、ご自宅システムでの結果を、掲示板にご投稿いただければ幸いです。

NS441Dのレベル定義

PCオーディオやHDDプレーヤー、iPodのデジタル出力などにより、CD盤をそのまま再生した音への違和感に気付き始める方が増えているようです。CDプレーヤーの、温度感が低く平坦な音楽。それこそが、“CDの壁”と例えていたものです。

この“CDの壁”を突破するには、デジタルデータを他のメディアへコピーするのはひとつの方法です。しかし、今度は“デジタルの世代落ち”という問題がでてきます。デジタルとはいえ、コピーにより音楽が変質してしまうのは、音楽制作現場では周知の事実なのです。

私達が一般に手に入れることのできる最も鮮度の高いデジタル音源は、CDソフトです。レクストでは、CDソフトそのままを再生し、“CDの壁”を超える技術を2年半前の段階で成功しています。その技術を、Next Stage 44.1kHz/16bit Digitalからの造語で、『NS441D』と名付けました。

NS441D技術は、レクスト製D/Aコンバーターの開発とともに、更なる進化を遂げています。同じNS441D技術といっても、その発展の過程でレベルの違いがでてきました。それを分かりやすくするため、レベルの定義を行いたいと考えました。


■ レベル1 ■
CDソフト再生における、最も大きな違和感は“前後の壁”の存在です。音楽制作段階では立体的だった音像が、CDソフト再生となるとテレビ画面の中に入ってしまったように、前後の奥行きが感じにくくなり、平面的となる。CD再生が冷たいと感じる原因のひとつでもあります。これを改善したのが、『レベル1』です。6万円のNS441D施工サービスやNS441D施工プレーヤーは、このレベル1のチューンアップが施されています。

■ レベル2 ■
DAC-NS1Sの開発に伴い生まれたのが、レベル2。“Ver.ON(オーエヌ)”と呼んでいます。より立体的に、そして心を掴む感動的な音楽再現が可能となりました。初代DAC-NS1Mの第1回有償バージョンアップや、発売当初のDAC-NS1Sに施工されていたのが、この『レベル2』です。

■ レベル3 ■
“CDの壁”には、前後だけでなく“上下の壁”も存在することの発見から、大きなグレードアップを達成しました。CD規格が20kHzまでの違和感を取り除き、自然な高域の再現に成功。また低音に関しても、伸びのある重低音が小型スピーカーで感じられるほどになりました。CD再生で、スーパーツイーターやサブウーファーが欲しくなるのは、この“上下の壁”が原因のひとつであると、解決した今では感じています。初代DAC-NS1Mの第2回有償バージョンアップと、現在のDAC-NS1Sで実現しました。

■ レベル4 ■
“グルーヴ再現機能”と呼んでいるのが、レベル4。単調なリズムになりがちな、CDソフトの音楽。クロックを高精度にしていくと、このリズムに変化が出ることに着目。レクストDACに搭載しているセカンドPLLへの独自チューニングにより、クロックを元のグルーヴに戻るよう調整するという手法を確立しました。このレベル4のグルーヴを体験してしまうと、もう単調な普通のCD再生には戻れません。レベル3と同時に、初代DAC-NS1Mの第2回有償バージョンアップと、現在のDAC-NS1Sに搭載しました。

■ その先への展望 ■
レベル4を超えるためには、CDトランスポート側へNS441D技術を導入することが必要です。トランスポートにNS441Dレベル1を施工し、レクストDACとの相乗効果を生み出すのが“TWIN NS”。そして、トランスポート側の更なるグレードアップの研究も進んでいます。レクスト製CDトランスポートの登場が待たれますが、まだメカドライブすら決まっていない状況です。完成の暁には、レベル5やレベル6と、NS441D技術を発展させることが可能でしょう。

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ひとつのレベル表記に対し、100点満点で例えると20ポイントほどグレードアップするとお考えください。現在NS441D施工プレーヤーをお持ちならば、DAC-NS1S導入で60ポイント以上の音質向上が可能というわけです。

レクスト試聴ルームで実際に音楽を聴いていただければ、簡単にご理解いただけると思います。遠方のお客様に、少しでもNS441D技術の発展を伝えることができればと、このようなレベル定義を考えてみました。わかりにくい概念があれば、お気軽にお問合せください。

12/5イベントレポート

先週金曜日は、DW-S1とDSW-T1 Signatureの2機種を同時に出荷しました。工場から仕上がったエンクロージャーを、1台ずつレクストで組み立てています。吸音材の微妙な調整や、細かなネジトルクは、スピーカーの命とも言えますので、工場には任せられません。ネットワークやユニットのチューニングは、機種により、またユニット毎に異なりますので詳細の注意が必要です。なにより、音質。完成したら、1時間ほどの音楽によるエージングを行った後に、徹底した試聴を行います。それに合格しなければ、またアッセンブルのやり直しです。

ときどき、「こんなにシビアにやらなくても・・・」と思ったりするのですが、どうしても音質だけは譲れません。そこをご評価いただき、数あるスピーカーの中からレクスト・プロを選んでいただくのですから、気も引き締まります。

試聴テストに合格したものは、健康診断測定を経て、晴れて出荷されていきます。金曜完成した2機種は、どちらも満足の出来でした。測定結果はもちろん、何より試聴テストの結果が素晴らしかったです。今頃は、お客様のお宅で、元気に音楽を奏でてくれていることでしょう。

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さて、12/5のフラーデーイベントのレポートです。

参加いただいたお客様は、初めての方お一人と、常連様お一人。久しぶりの少人数のイベントとなりました。師走で皆様お忙しいのでしょう。私もスピーカーのアッセンブルで、ほとんどエネルギーを使い果たしておりましたので、ゆったりとしたイベントに一安心。のんびり音楽を聴いて楽しむことができました。

とはいえ、レクスト試聴ルームのパフォーマンス・レベルは、最高潮に達すほどでしたので、たくさんのお客様に聴いていただけなかったのは残念です。

DAC-NS1Sの試聴が中心でした。一般のCDプレーヤーを聴いてから、次にそのままトランスポートに使いDAC-NS1Sの音、最後にチューニングしたトランスポート経由で聴いていきます。同じソフトとは思えぬほど、音楽が三段飛びのように生々しくなっていくのが分かります。

久しぶりに普通のCD再生を聴きましたが、こんなにも世界が狭いのですね。14型テレビを3mほど離れて映画を見ているような、そんな気分。DAC-NS1Sは、映画館やコンサート会場のような大迫力です。

少人数の会も楽しいものです。特にお客様はシステムを独占できるわけですから、楽しんでいただけたのではないでしょうか。ご参加ありがとうございます。またお気軽にお越しください。

12/5はフライデーイベント

明日12月5日(金)は、フライデーイベントです。
 
時間は18:00〜20:00、場所はレクスト・イベントルーム。
地図はこちら。
http://www.reqst.com/map.html

昨日、レクスト試聴ルームに来られたお客様が一言。「たいへんなことになっていますね〜(笑)。こんな凄い音、他のオーディオ店では絶対に聴けませんよ。」

せっかくですので、ラックの前足に置いてあるレゾナンス・ピットを外してみることにしました。「ああぁ・・・」と落胆の空気が。ラック足のレゾナンス・ピットが無くとも、もちろん良い音が鳴っています。しかし、一度“奇跡”の音を浴びてしまうと、一歩階段を降りることは、人にはもうできないのでしょうか。レゾナンス・ピット無しで鳴っている“そのイイ音”よりも、“ガッカリ感”のほうに心がシフトしてしまいます。

再び、レゾナンス・ピットをラック足の両サイドへ。そうすると、あの奇跡が偶然ではなかったことに嬉しくなります。音楽に心を奪われる瞬間です。

そのお客様は、DAC-NS1Sを導入されたばかり。「今までと、もう全く違います。とにかく聴いていて楽しい。」と、嬉しいご感想を頂戴しました。

DAC-NS1Sとレゾナンス・ピット。私自身、音楽がこんなにも心に満ちるとは、年初には想像すらしていませんでした。ある意味、自分のオーディオ基準を超える音楽が、今のレクスト試聴ルームで鳴っています。ここまできたら、音の趣味がどうのと言ってる場合ではなく、誰が聴いても驚きのレベルに達していると思います。

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明日は、このサウンドで、ゆっくり音楽を楽しんでみませんか?予約不要・入場無料ですので、お気軽にご参加ください。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。

ムーン販売は在庫限り

レゾナンス・チップ誕生10周年企画は楽しんでいただけたでしょうか。レゾナンス・チップのブロウとムーンを使い、音楽を覆っていたベールを取り去るような効果があるチューニング新技を公開しています。

先日、インターネット環境のないお客様から、「感想は10点満点です。掲示板への投稿ができませんので、お電話で報告します。アナログな伝達でスミマセン(笑)。」と、お電話で嬉しいご感想を頂戴しました。試された方は、ぜひ掲示板にご投稿ください。今まで頂戴したご感想は、『お客様の声』としてまとめさせていただきました。たくさんのご感想、ありがとうございます。

さて、ムーンの在庫が少なくなってきました。限定販売を12月までと考えておりましたので、この残数で終了させていただくことにします。もともと、この10年の感謝という意味での“激変”企画でした。ほとんどのレゾナンス・チップ・ファンの皆様には試していただけたことと思います。ムーンが無いとこの新技には挑戦できませんが、このくらいの数量で一旦終了させていただきます。

もし、お正月にでも新技を試そうとお考えでしたら、お早めにムーンを確保しておいてください。ムーンの手持ちが少ないので、追加販売は行いません。次回は未定ですが、要望が高まればムーンを再生産したいと思います。

さて、写真は本日のレクスト試聴ルーム。もちろん、レゾナンス・チップ10周年新技が大活躍です。音が痩せることなく、まるでCDソフトの盤面が磨かれたような晴れ晴れする感動は、この新技でしか得られないものです。こんな小さなスピーカーから、20〜30人は入る広さの試聴ルームに、音楽があふれるほど満たされるパフォーマンスが得られるとは、聴いていただかないと信じてもらえないかもしれませんね。

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レゾナンス・ピットの概念

「不思議」「信じられない効果」というご感想を頂戴するレゾナンス・ピット。開発から携わっていると、“横から置く”というコンセプト自体に慣れてしまい、奇抜なアイデアであることをすっかり忘れていました。今日は、レゾナンス・ピットの概念を解説します。

レクストが10年研究しているのが、“微小振動と音楽の関連”です。インシュレーターを例にします。形や大きさが同じ金属で、材質だけが異なるインシュレーターを想像してみてください。真鍮や銅、アルミ、マグネシウムといった感じです。1個の質量こそ違いますが、同じ形や大きさなら、機器の下に敷いたら同じ音になりそうなものです。しかし、それぞれの音質が異なるのは、皆様の経験から容易にご想像いただけるでしょう。

これがプレーヤーのようにモーター部分があるなら説明しやすいですが、アンプのような特に振動していないような機器でも、各インシュレーターごとに音質が異なってきます。これが微小振動と音楽が関わっているという一例です。洗濯機のインシュレーターとは違い、ゴムやバネ、スポンジといったようなフワフワしたものが良いと限らないのが、オーディオの面白いところです。

機器に手を触れても分からないような微小な振動が、インシュレーターの材質のような細かい変化にも敏感に反応していると仮定してみます。下図のように考えると、後付のインシュレーターで不要振動が取り去られていくわけです。しかし、下に敷くインシュレーターの場合、機器の自重が影響しますし、いわゆる“インシュレーター素材の固有音”が乗りやすくなるという状況が発生します。

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そこで考えたのが、インシュレーターを横から置く案です。機器の上に置くスタビライザー(=SQUAREシリーズ)、下に敷くケーブルインシュレーター(=CUBICシリーズ)では、既に機器の音質をコントロールすることに成功しています。しかし、横から置くだけでは、機器に強い影響を与えることができません。しかも、焼物の精度を考えると、設置面積を大きくとるのは難しく、触れるようにしか横に置けません。この問題を解決したのが、“両側から挟む”というアイデアです。これにより、安定して不要振動をレゾナンス・ピット側に流すことに成功しました。効果が安定するまで5分ほどかかるという問題がありますが、置き始めだけのことですので、その程度の効果安定のタイムラグは容認できそうです。

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レゾナンス・ピットに流れた不要振動を、一旦焼物内に蓄積して、うまく床に流さなければなりません。また床からの不要振動のフィードバックがあっては困ります。そこで形状を考えました。横から見て、変形している台形になっているのはそのためです。

レゾナンス・ピットに不要振動が流れていくのは、避雷針や排水溝のように想像していただけると思います。これにより、機器の足へと流れていく不要振動は激減し、理想の設置場所に置いたような状況が再現され、活き活きと音楽が鳴り始めるというわけです。

ポイントは、どのように不要振動を選別するかですが、そこがレクスト独自の振動コントロール技術の真髄です。焼物の土はもちろん、上薬である釉薬(ゆうやく)、ロゴマークの大きさ/デザイン/印刷方法まで、レゾナンス・ピットに呼び込む振動に細かく影響しています。レゾナンス・ピットの試作品をイベントで体感された方は、このあたりの難しさは目の当たりにされたことと思います。誰も気にもとめないような非常に細かい振動を研究し、それをより良い音楽再現に活かすのが、レクストの研究です。

いかがでしたでしょうか。レゾナンス・ピットは、おまじないでも気のせいでもなく、“横に置く”というひとつのアイデアを実現するため考え出された新しいインシュレーターです。従来の“下に敷く”タイプとは、一味違った効果を生み出します。今まで無かった製品だけに、未体験の音楽世界がそこにあります。次回ロット12月中旬の入荷まで、もう少々お待ちください。

11/28イベントレポート

遠方のお客様や都合で参加できなかった方は、先週のフライデー・イベントの内容が気になることもあるでしょう。今回から、イベントのレポートをお届けしていこうと思います。

11/28のフラーデーイベントのレポートです。

レゾナンス・ピットがオーディオ誌で発表された直後のためか、初めて来られるお客様が数名おられました。とても嬉しいです。のんびりとした、音楽を聴いているだけのフリーなイベントです。またぜひご参加ください。

今回は、レゾナンス・ピットの比較試聴が中心でした。私のお薦め比較方法は、全ての機器+ラックにレゾナンス・ピットを装着した状態から、CDトランスポートの1ヵ所だけを撤去するパターン。それまでアーティストが歌い踊っているようなサウンドが、1セットのレゾナンス・ピットを撤去するだけで、夢から覚めたような現実へ引き戻されてしまいます。奇跡の感覚がなくなってしまうガッカリ感は、レゾナンス・ピットの効果の大きさをイベントでご体感していただくのに最適です。

逆に、レゾナンス・ピットがゼロの状態から、1セットだけ追加する試聴も行います。お客様が1セットだけレゾナンス・ピットをご購入された場合を再現するパターンです。どの機器が良いかはお客様のご希望に合わせますが、基本的にはCDトランスポートで確認します。映像のフォーカスが合ってくるような感じで、音楽が目に見えてくるように変化します。「CDトランスポートだけの変化なのに・・・デジタルデータって不思議ですね。」というような会話も。

イベント2次会では、お客様が持参されたD/AコンバーターDR.DAC2を試聴しました。出てきた音には、その場の全員が落胆の色を隠せません。イベントで流れていた奇跡的なサウンドは消失し、普通のCD再生の平坦な世界でした。音楽ではなく、音の羅列という印象です。音実売4万円前後ですから、価格相応という感じでしょうか。それにしても、D/Aコンバーター以外は、レクスト試聴ルームの一軍なのにこの音とは・・・。DAC-NS1Sがこのシステムの中核であることが良く分かりました。

驚いたのは、この直後。DR.DAC2の側面にレゾナンス・ピットを置いてみました。これだけで、DR.DAC2は理想のセッティング状況を手に入れたことになります。全員が笑い出すほど、音質向上しています。まさにグレードアップ。音に厚みが増し、躍動感が出てきました。20万円クラスのD/Aコンバーターと比較しても、遜色ない音質だと思います。

drdac+pit.jpg

DR.DAC2は、オペアンプを交換したりするのが流行っているそうです。私も他の機器ならオペアンプ交換の経験がありますが、はたしてレゾナンス・ピットほど音質向上するでしょうか。イベントで高い効果が確認できましたので、ぜひDR.DAC2をお持ちの方は、お試しいただければと思います。

それにしてもDR.DAC2は激変でした。小さな機器にはレゾナンス・ピットが良く効くのでしょうか。となると、ヘッドホンアンプやPC関連、マイクプリ、ギターのエフェクターなども良さそうな感じです。レゾナンス・ピットの発展が楽しみです。次回は、12月中旬入荷ですので、もう少々お待ちください。

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