さだまさしさん新作制作現場

昨日は、さだまさしさん2007年新作の制作現場を、ディレクター八野さんのご好意で見学させていただきました。ミックスダウン最終日で、2曲の仕上げです。エンジニアは、日本が世界に誇る名手 鈴木智雄さん。諸先輩の生のミックス現場が体感できるという、素晴らしい一日でした。

作業の流れは、鈴木さんお任せでミックスが進み、ある程度完成したところで八野さんが加わり最終的な完成度を高めていくというスタイルです。鈴木さんは、ラージモニターを中心にミックスをされ、ニアフィールドモニターNS10Mの使用率は1割程度という印象。

モニター環境

スタジオで目を引くのは、“鈴木タワー”とウワサされる、鈴木さん専用機材の数々。最近ではPC内部のエフェクターが一般的ですが、この機材群は圧巻です。

鈴木タワー

ミックス作業の綿密さは、私の想像をはるかに超えるものでした。世界的にみても、間違いなくトップクラスのシビアさだと思います。“妥協”という文字は、皆無でした。八野さんは、まさにマエストロ。それに応える鈴木さんの神技的フェーダー技術。“音楽を磨く”作業が続きます。ミックスが完成した楽曲を聴くと、作業中何度もリピートしているにもかかわらず、鳥肌が立つほど感動してしまいました。

今年もまた一流のスタッフの力が結集した、素晴らしい音楽と出会えます。昨日、見学させていただき、期待度が更に高まりました。本当に楽しみです。

SOULNOTE/sa1.0製品版試聴

昨日の夕方、「こんばんはー」と突然やってきたのは、SOULNOTEの鈴木さん。できたてホヤホヤの新型アンプsa1.0を持ってきてくださいました。「チラ聴きしてみます?」と嬉しいお誘いです。

まずは、バージョンアップしたsm1.0+REQSTを鈴木さんに聴いてもらいました。「低音が違いますね〜。」と、好印象の様子。そこに新型アンプsa1.0を加えると、おそらく今まで聴いたオーディオの音で最速なのではと思えるほど、ハイスピードで心地よい音楽が流れます。大型スピーカーとは違った魅力がsm1.0+REQSTにはあると、新型アンプsa1.0の登場で再確認しました。

音量を絞っていっても音像が小さくならないのは、新型アンプsa1.0の大きな特長。小音量でオーケストラのような大編成を聴いても、部屋いっぱいに音が広がるということです。試作機でも驚きましたが、製品版では更に磨きがかかった印象がありました。

REQST PRO/DW-S1、DSW-T1 Signatureとスピーカーを替えて試聴しても、バッチリ鳴ってくれました。もちろん10Wですから、大音量ではヒヤリとすることもあります。それでも「10Wって、なかなかやるもんですね〜。」と鈴木氏本人が感心するほどの鳴りっぷりでした。家庭なら十分の音量ではないでしょうか。

昨日は簡単な試聴だけでしたので、近日中にお借りして、ゆっくりテストしてみたいと思います。

sm1.0+REQSTが進化

小型スピーカーsm1.0+REQSTのバージョンアップに成功しました。いやはや、これがなんとも素晴らしい。バージョンアップ後の音は、レクスト試聴ルームのメインシステムをも脅かすほど。今も鳴らしており、それを事務所で聞きながらこのブログを書いているのですが、メインシステムが鳴っていると言っても、だれも疑わないほどのサウンドです。全く違和感がありません。

バージョンアップで進化したのは、低音感とでも言いましょうか。誰もこの小さなスピーカーから、このような朗々とした音が出ているとは思いもしないでしょう。10cmユニットが押せる低域の空気量が変化するわけではなく、バスレフで無理に増強した低音でもありません。あくまで“低音感”がモリモリと出てきました。低音の量は無いのですが、ちゃんと音楽を楽しめるのは、何度聴いても不思議な気分です。

大型スピーカーには絶対に出せない魅力が、sm1.0+REQSTにはあります。点音源の成せる技なのでしょうか。音楽とフッと融合するような感触。もっと音楽を聴き続けたいという、ワクワクする気持ちにさせてくれます。

“予告なき変更”では済まされない進化がありますので、すでにsm1.0+REQSTをご購入いただいているお客様には、無償バージョンアップで対応する予定です。ご期待ください。

新型DAコンバーターの発売日

新型DAコンバーターについて進展がありましたので、ご報告します。

発売予定は8月下旬。レクストダイレクト先行発売分として10台ほど入荷する予定です。9月に入ると、第2ロット以降が順次入荷します。また、標準色のゴールド系(DAC-NS1Mと同色)に加え、レクストダイレクト専用カラー(50台限定色)を準備中です。

現在、試作機が順調に鳴っております。心を掴んでくる音楽表現力はDAC-NS1M譲り。DAC-NS1Mのサウンドは偶然でも奇跡でもなく、新型機が見事に再現してくれています。

今月末に完成する製品版最終試作機で、本格的な試聴を開始します。ご期待ください。

『Ave』の民族楽器“バンドゥーラ”

『Ave/金子飛鳥』に登場するウクライナの民族楽器“バンドゥーラ”。私は、見るのも聞くのも初めての楽器です。興味津々で、レコーディングの合間にいろいろと見せてもらいました。

フレーズはギターに近く、楽器の構造はハープに近い印象です。音色は、とにかく美しく、そしてどことなく悲しげ。『Ave』では、「Hugh(ヒュー)」という曲でバンドゥーラの魅力が堪能できます。

さて、そのバンドゥーラ、チューニングが大変です。ギターなどの6弦と違い、音階の分だけ弦があります。各々の弦が張力を持っているのですから、チューニングとなるとさあ大変。ピアノの調律のように、何本もの弦を関係性を持たせながらチューニングしていきます。

バンドゥーラ

上の写真は、バンドゥーラのチューニングの様子です。チューナーを使いながら、レンチのような工具でチューニングされていました。バイオリン金子飛鳥さんの絶対音感は素晴らしく、少しのチューニングの狂いも聞き逃しません。そのたびにチューニング作業となるわけですが、最高の演奏を目指す細やかな努力こそ、作品としての完成度を高めます。

『Ave』でぜひバンドゥーラの魅力をご堪能ください。

新型DAコンバーター情報

この夏に発売するDAコンバーターの最新情報です。早くもご予約を頂戴したり、問い合せも多くいただいておりますので、仕様だけでもご報告したいと思います。

DAC ICはWolfson社製。デジタル入力は、コアキシャル×2、光×1、AES/EBU×1の計4系統。出力はアンバランス×1、バランス×1、ヘッドホン出力×1です。アンバランス回路はディスクリート設計で、オペアンプICとは違った魅力を狙っています。

レクストDAコンバーターの最大の特長は、優秀な回路設計と、最新NS441D技術とのコラボレーション。もちろん新型にも、DAC-NS1Mのバージョンアップで採用したNS441D Ver.ONを搭載します。

発売は8月下旬。価格は30万円台後半を予定しております。ご期待ください。

『Ave/金子飛鳥』発売開始

レクストが音質向上協力として参加させていただいた、バイオリニスト金子飛鳥さんのNewアルバム『Ave [アーヴェ]』が発売されました。レクストダイレクトでも、本日より取り扱いを開始します。(『Ave』販売ページはこちら。)私が参加した日のレコーディングをレポートしたチラシを、レクストダイレクトの特典としましたので、ご一読いただければ幸いです。

ave200.jpg

イベントでよく鳴らすのは、ラストの「Earth Turns Eternal」。この曲は、飛鳥さんのバイオリンとボーカル、インドの竹笛“バーンスリー”、アコースティックギターという構成です。3人の呼吸が一体となる狭い空間での一発録り。個別の録音ブースもクリックもない、完全にフリーな演奏からこそ生まれる素晴らしい音像が魅力的です。エンジニア赤川氏の録音・ミックスで、あの日の空間が生で聴いた時よりも心に届きます。ぜひ聴いてみてください。

『Ave』の個人的活用法なのですが、その音楽世界を楽しむだけでなく、機器やケーブルをエージングさせるソフトとして使っています。バイオリンの美しい響きはもちろん、ロンドン録音のドラム&ベースの重低音グルーヴなど、ワイドレンジかつダイナミックなサウンドが収録されていますので、エージングソフトに最適ではないでしょうか。私は音楽ソフトで機器やケーブルをエージングするようにしていますので、なんとも頼もしいソフトの登場に喜んでおります。

NS441D技術を未体験の方にもお薦めです。一般のCDプレーヤーで再生しても、『Ave』はCDの壁を取り払った、温かく柔らかで立体的な音で再現されます。飛鳥さんご自身もレクストに来訪され、『Ave』プレス盤の音を確認。大満足とのことでした。飛鳥さんの試聴レポートは、また別途掲載予定ですので、ご期待ください。

振動コントロール技術の進化

昨日の金子飛鳥さんのライブは、本当に素晴らしいものでした。制作に微力ながら協力させていただいた新作ソフト『Ave』の世界観が、このライブで更に広がった印象です。ライブ中のMCで、飛鳥さんがレクストの音質向上の成果に触れていただいたのは、非常に嬉しいサプライズでした。

レクストの振動コントロール技術は、オーディオ機器だけでなく、飛鳥さん愛用の楽器たちにも施されています。生バイオリンやその弓は、レクストの従来の制振では、音の魅力を殺してしまうばかりでした。技術が進化した今では、その美しく深みのある音を損なうことなく、バイオリニストが気になっていた部分のみ、ピンポイントでブラッシュアップすることが可能です。世界的に活躍する飛鳥さんのバイオリンや弓に、技術向上の成果でご協力できたことを光栄に感じております。

その最新の振動コントロール技術から生まれたのが、DAC-NS1Mのバージョンアップです。バイオリンの楽器本体の繊細な響きをコントロールするように、DAコンバーターから最高の音質を引き出すことに成功しています。

本日も1台のバージョンアップ作業を行いました。早いもので、ちょうど限定40台のうち20台目バージョンアップです。試聴には、『Ave』を中心に聴きました。昨日ライブを見た直後でしたので、CDソフトのエネルギーでは足りないかと不安もあったのですが、それを見事に吹き飛ばす素晴らしい再現が得られました。バージョンアップの音質確認作業ながらも感動してしまい、つい聴き続けてしまった次第です。

『Ave』が本日入荷しました。レクストダイレクトの特典として、私がレコーディングに参加した日のレポートをご用意しております。明日にはネットショップのカートを作りますので、もう少々お待ちください。

得意なジャンルだけでなく

DAコンバーターDAC-NS1Mバージョンアップの恩恵として最近実感するのは、不得意なジャンルが全く無くなったことです。これは本当に素晴らしい。

オーディオシステムで得意なのは、ジャズやクラシックです。逆に一番苦手とされるのは、ポップス系。特にEQが強くコンプレッサー多めで、音圧高めに制作されたソフトは、きつめの音で再生されるのがもっぱら。これは、日本で一番売れている、一番聞く人の多い音楽の再生が、オーディオ装置は苦手ということを意味します。

この問題を、「ソフトが悪い」という言葉で片付けてきました。私自身、2年くらい前までは本気でそう考えており、そのような発言をしてきました。今では大いに反省しております。本当に申し訳ありません。

ジャズやクラシック再生を得意とするのは、実は開発段階でそのような音楽が好んで用いられているにすぎません。苦手なCDが出てくると、「これは音の悪いソフトだ」という決まり文句。本当にそうなのでしょうか。

私が好きなアーティストの中には、そういった音圧高めに制作された日本のポップスもあります。今までは、好きな音楽が良い音で楽しめないという、オーディオを趣味とする上でのジレンマが存在しました。クラシックやジャズの“名録音”を聴くだけが、オーディオという趣味なのでしょうか。

DAC-NS1Mは、バージョンアップによってその問題を完全に解決しました。もちろん、録音の良いディスクが存在するのは事実です。エンジニアさんやスタッフの方の努力で、素晴らしいソフトが生まれます。良いソフトは、最高の音楽再現で応えます。そして、今までオーディオが苦手としていたEQ強め・音圧高めに制作されたソフトも、内包された音楽エネルギーがそこにあるならば、それを導き再現するのがDAC-NS1Mバージョンアップ版の成果です。

ジャンル毎の得手不得手が存在するのは、音のフォーカスが合っているかどうかという問題から発生します。それをソフトに責任転嫁してはいけません。機器開発者が好むソフトだけが鳴るのでは、この先オーディオ文化はどうなるのでしょう。一番売れているソフトもご機嫌で鳴らなければ、市場はどんどん小さくなるばかりです。

嬉しいことにDAC-NS1Mの技術は、そろそろ産声を上げる新型DAコンバーターにも引き継がれ搭載することが可能です。DAC-NS1M限定40名様だけではなく、これから広くこの音楽再現をご提案していけるのは、なんとも心強いことです。

ジャンルの得意不得意は、もはや過去の話。クラシックとジャズは、分け隔てなく両方ご機嫌で鳴ります。そしてポップスもガツンと鳴ります。少し前までは、夢のような話が、レクスト試聴ルームでは現実化しており、このところその音楽再現に満たされながら驚きと快感の日々をすごしております。

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株式会社レクスト
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